イラン追想

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イラン追想(その9)映画「海難 1890」が描くトルコとイラン

映画「海難 1890」をお奨めします 日本人として知っておくべき、イランとトルコが関係するふたつの史実。感動します。涙なしには観られません。 時は1890年と、もうひとつ、約100年後の1985年。それぞれにおいて日本と […]

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イラン追想(その8)珠玉のイラン映画④「バダック 砂漠の少年」⑤「柳と風」

おしんよりも可哀想な子供たち-「バダック 砂漠の少年」「柳と風」 イラン映画には秀作が少なくありません。過去、このコラムで「別離」、「運動靴と赤い金魚」、「少女の髪留め」を紹介しました。 実は、表題の二作を見終わると疲れ […]

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イラン追想(その7)珠玉のイラン映画③「少女の髪どめ」

イラン映画「少女の髪どめ」を観た。「運動靴と赤い金魚」で高い評価を得たマジッド・マシディ監督の作品だ。 物語のテーマは、月並みな言い方だが、無償の愛だ。 しかし、無償の愛、報われない献身など可能なことだろうか。特に現代の […]

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イラン追想(その6)珠玉のイラン映画②「別離」

イラン映画の秀作、前から観たいと思っていたのがこの作品だ。今はツタヤなどでDVDを借りてみることができる。 この映画のテーマは、嘘と家族愛だ。 敬虔なイスラム信者はコーランの前では嘘をつくことができない。 しかし家族と自 […]

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イラン追想(その5)珠玉のイラン映画①「運動靴と赤い金魚」

イラン映画「運動靴と赤い金魚」を観ました。以前から観たいと思っていた作品をツタヤで見つけました。 イランの首都テヘラン、貧しい人たちが住む下町が舞台です。アリ少年は自分の不注意で修理から戻った妹、ザーラの運動靴を持ち去ら […]

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イラン追想(その4)政情不安の中トルコ出張を命ぜられる(下)

(上よりの続き) さて次の日、テヘラン・メヘラバード空港に向かう僕の旅行鞄には、数百本の紙テープがぎっしりと、しかし破損しないように丁寧に収められていた。当時オイルマネーの還流とも言われ、中東産油国のなかでもインフラや生 […]

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イラン追想(その4)政情不安の中トルコ出張を命ぜられる(上)

予想もしていなかった非日常の事態が突如起こることがある。平穏で無事な生活が、ずっと未来永劫続くなどと思わないほうがよい。 もう40年近くになる。初めて赴任したイランでは、地方都市から始まった反政府運動が首都テヘランにも波 […]

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イラン追想(その3) 古代ペルシアの末裔――イラン

イランに赴任したのは、1977年、25歳のときだった。 当時、巨額の石油収入が雪崩を打つように中東産油国にもたらされていた。日本経済の尖兵として、オイルマネーの還流を実現すべく、中でも特に投資旺盛なイランには日本人ビジネ […]

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イラン追想(その2)イラン(ペルシア)正月、ノウルーズについて

イラン歴では、春分の日が1月1日で、太陽が春分点を通過する瞬間に新しい年に変わる。世界のどこにいてもこの瞬間にイラン人は新年の到来を祝う。 ペルシア語で正月のことをノウルーズという。これは「新しい日」という意味だ。 ノウ […]

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イラン追想(その1) 革命前のイランにて

1978年のことだ。その日がいつかを覚えていない。しかし光景をありありと思い浮かべることが出来る。 当時僕はイランの首都、テヘランに駐在していた。その日はたまたまテヘランから古都、イスファハンに出張に来ていた。 イスファ […]

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