2021年11月18日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 t_nishi シューベルト シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(6) 前回、《全音階的音階の音高に関する各調律法の比較》を数値で表した表(音階)を提示して、「主要な音程の数値」と「各種調律法の変遷について」は、次回に記載することとしたが、まずその前に日本人にはなじみのない「古典音律とは何か […]
2021年11月9日 / 最終更新日時 : 2021年11月10日 t_nishi シューベルト シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(5) 移調での演奏から生じた様々な疑問、そこから古典音律(ウェルテンペラメント)といわれている調律法があり、それもヨーロッパでは平均律として調律されていたという事実を発見するに至ったことは衝撃であった。それもこれも平均律である […]
2021年11月6日 / 最終更新日時 : 2021年11月3日 t_nishi シューベルト シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(4) 大学卒業後、京都と芦屋で中川牧三先生、東京で森敏孝先生に師事していた頃、ベッリーニの「マリンコニーア」という曲のレッスン時に、森先生から半音高く移調することを要求された。 *Malinconia,Ninfa gentil […]
2021年11月5日 / 最終更新日時 : 2021年11月4日 t_nishi シューベルト シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(3) 移調奏についての疑問は以後もいろいろあった。 大学の3年の時学内でイタリア歌曲の世界的権威、マエストロ・ファバレットの公開レッスンがあった。(そのホールにはマエストロのご親友である中川牧三先生もご来場されていた) その時 […]
2021年11月4日 / 最終更新日時 : 2021年11月4日 t_nishi シューベルト シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(2) 『冬の旅』は『美しき水車小屋の娘』の続編のようなものといわれていても、童話のような作品とは全く違ったものであり、高校生が好むような歌ではなかった。そして『白鳥の歌』は各曲すばらしいのであるが、やはり高校生には手が付けられ […]
2021年11月3日 / 最終更新日時 : 2021年11月4日 t_nishi シューベルト シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(1) シューベルト(Franz Schubert:1797~1828)は、その短い生涯で1.000曲以上も作曲している。 歌曲だけでも約600曲にものぼるのである。しかもその作品は、多いだけでなく珠玉の名曲が多く残され、特に歌 […]
2020年5月29日 / 最終更新日時 : 2020年6月2日 t_nishi 佐藤春夫 佐藤春夫(2)「わんぱく時代」 前回、帰省した時に姉から一冊の文庫本をもらった。ふるさと新宮市が誇る初代名誉市民の文豪・佐藤春夫著「わんぱく時代」だ。姉は、以前から地元の文化活動などに参加しており、佐藤春夫関連の講習会や勉強会などにはいつも参加している […]
2020年5月22日 / 最終更新日時 : 2020年5月22日 t_nishi 佐藤春夫 佐藤春夫(1)望郷詩人 佐藤春夫は、大正時代に新進作家としてデビューして以来、詩、小説、評論、随筆など多くの作品を著し、小説「田園の憂鬱」、詩「殉情詩集」で文壇での地位を確立した。芸術院会員となり、わが国の近代文学界で大きな足跡を残した結果、文 […]
2020年3月23日 / 最終更新日時 : 2020年2月26日 YamaneAkio 卒都婆姫の 思い出語り 「世阿弥と福澤諭吉」(4) 前回は「能」における「物狂い」と、西洋のオペラにおける「狂乱の場」で演じられる「狂気」について述べてみたが、今回は能楽理論で最も重要と考えられている「花」について、「時の花」と「まことの花」そして「しおれた花の美しさ」に […]
2020年3月16日 / 最終更新日時 : 2021年11月11日 YamaneAkio 卒都婆姫の 思い出語り 「世阿弥と福澤諭吉」(3) 前回は『風姿花伝』第一「年来稽古」(各年齢に応じた稽古のありかた)について述べたが、今回は、第二「物学」(役に扮する演戯の方法)から記述していきたい。 第二 物学(ものまね:役に扮する演戯) ~役に扮する演戯というものは […]
2020年3月9日 / 最終更新日時 : 2021年11月11日 YamaneAkio 卒都婆姫の 思い出語り 「世阿弥と福澤諭吉」(2) 著書『風姿花伝』(『花伝書』)では、観客に感動を与える力を「花」として表現している。 “少年は美しい声と姿を持つが、それは「時分の花」に過ぎない。能の奥義である「まことの花」は芸の花についての工夫(修行)から生まれる。「 […]
2019年11月11日 / 最終更新日時 : 2019年12月5日 YamaneAkio 卒都婆姫の 思い出語り 天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その1 天才と凡人 「天才とは天性の才能である。」(広辞苑より) 結果だけを見て、凡人には想像も出来ないことを成し遂げる人間を私達は単純に天才と呼んでしまう。 「シューベルトは梅毒の病魔が脳を侵し、その正常と異常の狭間で『冬の旅 […]
2019年6月27日 / 最終更新日時 : 2019年5月18日 h_saito 北原白秋 北原白秋と柳川(その2) 2つの悲劇 白秋は、尋常小学校では神童の名を欲しいままにし、2年飛び級をするほどであった。文学への情熱は高まり、その才能が新聞雑誌に初めて取り上げられたのは、17歳の時(1902年)。福岡日日新聞に投稿した短歌のうち、一 […]
2019年6月20日 / 最終更新日時 : 2019年5月18日 h_saito 北原白秋 北原白秋と柳川 (その1) 3つの白秋記念館 北原白秋は、詩人、歌人、童謡作家、民謡作家、随筆家、文芸評論家として、膨大な数の作品を残している。彼の筆力は、生涯衰えることはなく、人気の高さは、白秋の記念館が、3か所も現存することからも明白である。北 […]
2019年4月18日 / 最終更新日時 : 2019年3月12日 h_saito 宮沢賢治 「宮沢賢治」人気の秘密(7) 4)宮澤賢治記念館 宮澤賢治の没後50年を記念して花巻市により作られたもの。賢治の業績を多角的に分析、遺品の数々を展示している。新花巻駅に近い、胡四王山(ルビこしおうざん)に立つ。この山は、賢治が「経埋ムベキ山」とした3 […]
2019年4月11日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 h_saito 宮沢賢治 「宮沢賢治」人気の秘密(6) 5.賢治の足跡を訪ねる この拙文を書くにあたり、私は花巻を2度訪ねた。最初は会社の友人、2度目は、この雑誌の三浦基弘編集長とである。2度の旅で訪ねた賢治ゆかりの地をご紹介したい。 1)岩手山 編集長と青森県との県境に近い […]
2019年4月4日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 h_saito 宮沢賢治 「宮沢賢治」人気の秘密(5) 4.賢治の魅力 この小文を書くにあたり、現地調査、インターネットや図書館などで情報を集めた。近くの図書館に行くと、宮澤賢治に関する本だけで、30冊あまりが並んでいた。一説によれば、賢治研究の書は300冊以上にのぼるという […]
2019年3月29日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 h_saito 宮沢賢治 「宮沢賢治」人気の秘密(4) 3.仏教徒としての賢治 現在、賢治の墓は日蓮宗の身照寺にある。我々がこの寺に赴いた時は、ボタン雪が降りしきっていた。気候が良いときには、観光客が多く訪れるのであろう、「ここは観光地ではありません。騒がないでください」との […]
2019年3月17日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 h_saito 宮沢賢治 「宮沢賢治」人気の秘密(3) 2.賢治の愛 (1)最愛の妹トシ 下根子の別荘は、賢治の妹トシが病気療養した場所でもあった。トシは賢治よりも2歳年下で、日本女子大の家政学部で学び、成績優秀であったという。しかし賢治同様結核に侵され、4年生の時は、ほとん […]
2019年3月11日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 h_saito 宮沢賢治 宮沢賢治 人気の秘密(2) 「雨ニモマケズ」の詩には、37歳の若さで病死した賢治の人生が色濃く反映されている。賢治は病弱で、22歳の時受けた徴兵検査では、第ニ乙種で兵役免除になっている。また、この年肋膜炎と診断され、友人に「自分の命はあと15年もあ […]