風戸俊城

イラン追想
イラン追想(その16)テヘランの思い出(3)

当時筆者は25歳でした。勤め先のイラン法人のオフィスでの執務風景を撮った写真が残っています。 電話機が時代を表しています。当時日本のオフィスでは、黒電話が標準でした。ダイヤルを回すアナログ方式の電話機です。 右の写真が誰 […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その15)テヘランの思い出(2)

約40年前の1977年の夏、筆者は羽田空港発のパンアメリカン航空のフライトに乗りこみました。 その飛行は世界一周便でした。 当時はすべての国際便、国内便が羽田空港から発着していました。なにしろ成田空港が開港する以前だった […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その14)テヘランの思い出(1)

2018年3月に、「イランについてなんでもしゃべろう(しゃべくりNight)」というイベントが横浜市某所で開かれました。 そこで筆者は、1977年から78年の革命直前まで過ごしたテヘランでの生活について、写真を交えて英語 […]

続きを読む
イラン
イラン追想(その12)珠玉のイラン映画「セールスマン」

監督・脚本:アスガー・ファルハディ 以前にも書いた記憶がありますが、現代のイランはイスラームで律せられており、映画などに厳しい検閲が及んでいます。女性は頭から頭巾をかぶっていなければなりませんし、ましてや性愛の表現などは […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その11)ペルシア語の表記(文字)

過日、中原図書館に立ち寄った際、ペルシア語の入門書を見つけました。これに加えて、英国史とイランでの商売に関する本を借りました。 写真に見えるのは、ミミズが這ったような文字の列です。 これがペルシア語の表記なのです。 文字 […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その10)海賊と呼ばれた男

映画「海賊とよばれた男」 (原作 百田尚樹) モデルは出光佐三。出光興産の創業者です。 日本の復興のために立ち上がった多くの男のなかでも、この人物のスケールは傑出しています。 昔中東で仕事をしていたので、彼の話は知ってい […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その9)映画「海難 1890」が描くトルコとイラン

映画「海難 1890」をお奨めします 日本人として知っておくべき、イランとトルコが関係するふたつの史実。感動します。涙なしには観られません。 時は1890年と、もうひとつ、約100年後の1985年。それぞれにおいて日本と […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その8)珠玉のイラン映画④「バダック 砂漠の少年」⑤「柳と風」

おしんよりも可哀想な子供たち-「バダック 砂漠の少年」「柳と風」 イラン映画には秀作が少なくありません。過去、このコラムで「別離」、「運動靴と赤い金魚」、「少女の髪留め」を紹介しました。 実は、表題の二作を見終わると疲れ […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その7)珠玉のイラン映画③「少女の髪どめ」

イラン映画「少女の髪どめ」を観た。「運動靴と赤い金魚」で高い評価を得たマジッド・マシディ監督の作品だ。 物語のテーマは、月並みな言い方だが、無償の愛だ。 しかし、無償の愛、報われない献身など可能なことだろうか。特に現代の […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その6)珠玉のイラン映画②「別離」

イラン映画の秀作、前から観たいと思っていたのがこの作品だ。今はツタヤなどでDVDを借りてみることができる。 この映画のテーマは、嘘と家族愛だ。 敬虔なイスラム信者はコーランの前では嘘をつくことができない。 しかし家族と自 […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その5)珠玉のイラン映画①「運動靴と赤い金魚」

イラン映画「運動靴と赤い金魚」を観ました。以前から観たいと思っていた作品をツタヤで見つけました。 イランの首都テヘラン、貧しい人たちが住む下町が舞台です。アリ少年は自分の不注意で修理から戻った妹、ザーラの運動靴を持ち去ら […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その4)政情不安の中トルコ出張を命ぜられる(下)

(上よりの続き) さて次の日、テヘラン・メヘラバード空港に向かう僕の旅行鞄には、数百本の紙テープがぎっしりと、しかし破損しないように丁寧に収められていた。当時オイルマネーの還流とも言われ、中東産油国のなかでもインフラや生 […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その4)政情不安の中トルコ出張を命ぜられる(上)

予想もしていなかった非日常の事態が突如起こることがある。平穏で無事な生活が、ずっと未来永劫続くなどと思わないほうがよい。 もう40年近くになる。初めて赴任したイランでは、地方都市から始まった反政府運動が首都テヘランにも波 […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その3) 古代ペルシアの末裔――イラン

イランに赴任したのは、1977年、25歳のときだった。 当時、巨額の石油収入が雪崩を打つように中東産油国にもたらされていた。日本経済の尖兵として、オイルマネーの還流を実現すべく、中でも特に投資旺盛なイランには日本人ビジネ […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その2)イラン(ペルシア)正月、ノウルーズについて

イラン歴では、春分の日が1月1日で、太陽が春分点を通過する瞬間に新しい年に変わる。世界のどこにいてもこの瞬間にイラン人は新年の到来を祝う。 ペルシア語で正月のことをノウルーズという。これは「新しい日」という意味だ。 ノウ […]

続きを読む
イギリス
英国探訪(その11)続々イングリッシュ・ブレックファースト

英国でプディング pudding と称される食べ物は実に多種多様で、ひとくくりにできません。 英国ではデザート全般を pudding と呼びます。しかし、アイスクリームは pudding ではありませんが、コースの最後に […]

続きを読む
イギリス
英国探訪(その11)続イングリッシュ・ブレックファースト

「英国の食事は不味い」は旅行者の定説になっていますが、例外があります。 英国の朝食はおすすめなのです。 美味しくてボリュームたっぷりです。Full English breakfast をオーダーしてみてください。 てんこ […]

続きを読む
イギリス
英国探訪(その10)イングリッシュ・ブレックファースト

2015年12月にロンドンからリバプールに旅行した際、マンチェスターの東にある、Glossopという小さな町で、小さなホテルに泊まりました。 ご夫婦で経営しているらしく家庭的な感じで、味わいのあるホテルでした。 そこでい […]

続きを読む
イラン追想
イラン追想(その1) 革命前のイランにて

1978年のことだ。その日がいつかを覚えていない。しかし光景をありありと思い浮かべることが出来る。 当時僕はイランの首都、テヘランに駐在していた。その日はたまたまテヘランから古都、イスファハンに出張に来ていた。 イスファ […]

続きを読む
イギリス
英国探訪(その9)ロンドン地下鉄

ロンドンの色は「赤と黒」と言った人がいましたが、まさに至言です。 赤い二階建てのバス、地下鉄、黒いキャブ(タクシー)の色がまさにロンドンを象徴しています。バッキンガム宮殿の衛兵の制帽、制服も黒と赤です。 ロンドンの地下鉄 […]

続きを読む