シンゴ旅日記インド編(その62) インド今昔物語の巻

(2011年3月の東北関東大震災の前にこの原案を書いていました。一時帰国して震災で避難している方々が水、食料、燃料などの不足で苦労されている姿を毎日テレビで見ました。その姿がインドの人たちの現在の生活とダブって見えました。かつて、日本は電気・ガス・水・食料それに安全が問題なく手に入る国でした。しかし日本は地震、台風に見舞われるという自然環境にあります。ライフラインと言うよりも、今まで当然であったことが、当然ではないのだと考え、ライフそのものの大幅な見直しが必要なのでは思います。)

日本昔話では『お爺さんは山へ柴刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。』です。

電気もガスもない昔、薪は食べ物を煮たり焼いたり、お風呂を沸かしたり、暖を取る燃料でした。そして川の水は野菜や衣服そして体を洗うものでものでした。今のインドで、このお話は『お母さんは野原に柴取りに、そしてお母さんは川に洗濯に行くのでした。』となります。まずは野原で柴を取る場面です。まだ電気、ガスが使えない家が多いのです。

お母さん方は忙しいのです。
朝ごはんの支度、洗濯をし、それを干し、そして休むまもなく昼ごはん、夕ご飯の支度です。

木を燃料として切って行くと、インドは荒地になってしまいます。でも心配は要りません。
インドでは自分の庭の木でも、ある程度の高さになると勝手に切ることを許されないのです。
木が邪魔になって切る必要がある時は市役所にお金を払って切り、そして新しく苗を植える時にお金が返金されるそうです。ですから薪が必要な人は切るのでなく、拾いに行くのです。納得。ある人からドイツでも同じような制度があると聞きました。

昨年から政府は燃料費への補助金を廃止しました。そのためガソリン代が毎月値上がりしています。私の住むプネでは2011年3月初旬でガソリンが63ルピー(約116円)、ディーゼルが42ルピー(約78円)、そしてLNGが35ルピー(約65円)です。
昨年3月に私がインドに来た時にガソリンは50ルピーを下回っていました。
燃料の価格は州により、市により違うのです。税率が違うからです。
私は通勤途中にオート(三輪タクシー)の長い列を時々見かけます。

左の写真の前の方に小さい青い色の幌のオートが見えますよね。
それが右の写真の手前の車です。何だろうと前まで進むと、オートの列はガソリンスタンドに並ぶLNGの補給を待つものだったのです。私の町にはこのLNGスタンドが2箇所しかなく、このようにして長い列を作るようです。

インドの一次燃料は石炭、石油そして薪などです。また、風力発電が流行ってきました。小さな企業でも2千万円程度の投資の対象としているようです。原子力発電は2010年1月現在で稼動中17基(412万kW)、建設中6基、計画中8基です。ちなみに日本は稼動中54基(4885万kW)、建設中3基、計画中12基です。(参考:中国は稼動中が13基、建設中25基)


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