世界唯一の鯨橋・瑞光寺(2021/10/15)

「世界唯一」とかの枕詞で、前々から気に成ってた鯨橋・瑞光寺まで、久々に阪急電車に乗って出掛けて来ました。
元々それ程期待してた訳じゃ無いけれど、ガッカリの散策でした。場所は大阪市東淀川区。

瑞光寺は聖徳太子が創建との伝、その後火災で衰微し寛政年間に復興したものです。住職が地方行脚の折、クジラ漁で知られる和歌山の太地に赴いた際、長年に亘り鯨が寄り付かぬ為、困窮する漁民から窮状を訴えられ、仏の道で殺生は禁じられているが、見るに見かねて岬の岩場に登り、一身を投げ打ち数日にわたり祈祷を続けたところ、鯨の大群が押し寄せ漁民の窮状を救う事が出来た。

漁民が住職への感謝と鯨の供養を兼ねて,鯨の骨を奉納、以降は50年ごとに鯨橋の架け替えをしてるそうです。
近年の骨は、調査捕鯨や近海捕鯨の物となり、魚体が小さい為に品質劣化が早いそうです。

最初の橋は足元を含めて100%鯨骨でしたが、昨今は材料入手困難になり欄干と横板だけが鯨骨です。
現在の物は令和になってから、クラウドファンディングで掛けなおしたばかり、とは言え退色激しく、まるで流木の様なもので、コンクリートと見分けつきにくく、所謂インスタ映えする様なものでは有りません。
人気が無いのか、青空拡がる好天なのに、境内には人影も有りませんでした。

山仲春男

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