ヤタガラスの「教えてワイン!」10~飲みやすかったモーゼルワイン

ワインを飲み始めて少しだけわかってきた頃、赤ワインは美味しいものとそうでもないものが比較的はっきりと感じられました。しかし、白ワインについては、しばらくの間、これといったものに出会わず、自分には白は合わないのかと思っていました。ただ、種類は無限といっていいほどあるので諦めずに試飲を続けていくうちに、やっとこれというものに出会ったのです。それは、ドイツ産のモーゼルワインでした。

モーゼル川流域は、ライン川流域と並ぶ国内二大産地の一つです。地域名は、Mosel-Saar-Ruwerと記されます。造られるのは、リースリング種やミュラー・トゥルガウ種などを主とした白ワインです。さわやかな酸味を持ち、フルーティでバランスのよい味わいに仕上げられています。ほのかな甘みがあるが甘すぎない、また、酸味も強過ぎないさわやかなもので、とても飲みやすかったことを覚えています。

多分、ワインのビギナーが白ワインを好きになれない最大の理由は酸味かもしれません。好みの問題でしょうが、概して言えば、モーゼルの白ワインは、ほのかな甘味と軽い酸味がマッチしていて飲みやすいと思うのでビギナーにはおすすめです。甘口は甘口で、辛口は辛口でそれぞれ美味しさがあるので、それについては別の機会に紹介することにしたいと思います。

さて、ビギナーに紹介したいドイツワインは、手に入りやすいモーゼルの「Zeller Schwarze Katz Q.b.A」です。リースリング種のフレッシュな特性を生かした、すっきりとした酸味とほのかな甘みを合わせ持つワインで飲みやすいです。「シュワルツ・カッツ」は「黒猫」の意味で、ラベルに黒猫の絵柄が書いてあります。価格も1500円前後で、スーパーでも置いてあるところが多いので簡単に手に入ります。因みに、猫の絵はさまざまな絵柄がありますが、シュワルツ・カッツであれば、味はすべて同じです。

ヤタガラス

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