「北米大陸横断道路ルート66単独ドライブ」4

今回は、旅で得た情報や体験、感想の一部をアトランダムに記して、まずはこの旅のガイダンスとしたい。
旅の途中のエピソードは別途お話しします。(注)以下の情報は当時(2010年)の米国です。

<その1、走行編>
1、アメリカの道路は日本と同じように、高速道路、国道、県道等、その規模に応じて名前がインターステイト、US道、州道となっている。市街地は40マイル(64km)、高速道路は制限時速70~75マイル(120km)が通常で、すいている道では皆だいたい80マイル前後の走行だった。そんな中、丸焼けの乗用車を2回、パトカーが異常にカッ飛ばす車を追う光景も、多重事故で荒野の中の大渋滞も経験した。しかし道は広く見通しも良いので慣れると至福走行だった。

2、一人旅なので地図を見ながらでは時間がかかる。カーナビを借りた。但し画面が小さく、日本のように親切な詳細地図はなく、走るルートラインと英語の案内ボイスだけである。都会のビルの谷間に入ると時々「大バカ」になり、使い慣らす感覚が必要だった。しかし複雑なジャンクション等では迷う事もなく、お世話になった。カーナビは必需品だ、感謝。(注:現在はかなり進化したカーナビのはずです)

3、タイヤの欠片がゴロゴロ:高速道路脇にバーストしてちぎれたタイヤのゴムが沢山放置されていた。毎日20個以上は見ただろう。日本の高速道路では考えられない事だ。乗用車の数と同じ位走る大型トレーラーは14本のタイヤを履いている。それを安全重視で頻繁に取り替えていたら大変な費用だろう。だからバーストする時が寿命であり、一本位バーストしても走れる。そんな考えなのだ。日本の厳しい車検と比べて米国はゆるいから可能なのだろう。まれに道路の真ん中にもタイヤやホイールが落ちていた。これじゃバイクは恐い、避けられなければ一瞬にして転倒し生死を彷徨う。バイクにしなくて良かった。

4、ガスステーション事情:これは欧州も全く同じで、全てセルフ、洗車機やサービス等存在しない。そしてだいたいコンビニも兼ねている。欧州ではハイウエーの中に小規模なサービスエリアが点在していたが、アメリカの高速道路にはサービスエリアは無い。しかし必ず食べ物や給油の案内が表示され、一旦ハイウエーを出たすぐの周辺にガスステーションやレストラン、モーテルもある。

5、レンタカー:安さではAlamoだろうか。今回は事前に出発前にネットで予約した。特に乗り捨て料金は2000マイル離れても250ドルとは安かった(他の半値)。但し、現地ではサインの前にしっかり内容確認等を怠ってはいけない。車の出し入れの際、相互の確認等ない。キーを渡され自分で駐車場へ取りに行き、返還もデスクにキーを返すだけだ。後から余計な請求が来ないように注意必要。高速道路中心に走るなら、コンパクトカーより普通車以上が安定走行できる。私は費用をケチって失敗した。

<お金の話>
6、高速道路料金:今回約6000km走ったが、料金は全てタダ、タダ、タダ。気を使う事無くガンガン走った。ガソリンは1ガロン(約3.8リッター)約3ドル(当時¥260)、1リッター¥68安っ、だった。

7、税金の話:セールスタックスやホテル税は州によってまちまちである。セールスは5~7%位が多く、ホテル税は10~15%位が多かった。オレゴン州のように税0%の州もいくつかある。それにプラスしてチップも10~15%必要である。当初試算した費用より実際は15%増しで予定する必要がある。

8、円高(当時1ドル、当時約85円)と、7月のセール時期で買い物は楽だった。デパートのノードストローム、メイシー、ニーマンマーカス等は除き、他ではセール品を探せば日本の半値以下で服も靴もいろいろ安かった。ちょっと郊外に出ればアウトレットがどこでもある。マックではコーラの大で150円、ハンバーガーセットは500円程。

9、ホテル料金、貧乏旅行の私が泊まるホテルは、一番安いホステル(YHみたい)のドミトリー(4人以上同部屋)で28ドル(2400円)、郊外のモーテルで40~70ドル、街の安いホテルで70~100ドルが相場だ。車さえあればどんな繁盛期であっても少し郊外に出ればモーテルはいくらでもある。事前予約なんぞは不要だ。その方が気まぐれな自由な旅ができるからだ。

10、飛行機代:今回ユナイテッド航空で、シカゴ入り、帰りはシアトルから。つまりオープンジョーと云う利用方法で、夏休み前の事もあり、オール込みで約12万円だった。昔、日本発全米5カ所を飛行機で周遊した時、3月の時期もあり全て込みで8万円だった。時期によって運賃は大きく変わる。

11、一人旅は割高だ:ホテルもレンタカーも二人で旅すればその半分で済む。3人なら3分の1かも。楽しさも分かち合える。但し私は自由気まま、行き当たりバッタリ、だからひとりで行くしかない。その代り、旅先で毎日たくさんの人々との交流を経験出来る。実は私は人恋しくて旅にでる。そして旅の情けを沢山頂き、癒されて帰る。

~つづく~

 

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