ハトとのバトル・あとがき【敵を知る】

ハトとのバトル①~⑤では、わが家の体験を通じて、ハトのフン害やその掃除法・ハトの追い出し方などを綴らせていただきました。最後に、ハトの生態や対応一般について触れておきたいと思います。

古来から日本に棲息しているのはキジバト。ドバトの方は『カワラバト』という家バトで、帰巣本能の強さからレース用・伝令用として輸入され、飼われるようになりました。やがて野に放たれ、神社仏閣で餌をもらって生き延び『堂バト』と呼ばれるようになりました。それが訛って『ドバト』になったのだそうです。

私たちが悩まされるのは、その強い帰巣本能ゆえです。ここと思ったところにはしつこく執着します。フンは縄張りだという印で、放っておくと必ず戻ってきます。どんなに汚くても即、掃除しなければならないのはそのためです。

場所への執着度の強さによって、休憩バト・待機バト・ねぐらバト・巣作りバトの4段階に分けられるそうです。
ハトにとって安心なのは三方を囲まれたところ。植木鉢の陰、エアコンの室外機の裏などです。
去年、巣作り寸前?に発見したわが家では、何も置かず、殺風景なベランダにしてしまいましたが、ねぐらバトを追い出すことは容易でなく、四苦八苦でした。
花や植木を置いて楽しんでおられるお宅では、ハトが入り込んでいないか、特に気を配っておかれるようお勧めします。ひとたび入られると、そのしつこさと後始末にうんざりですし、万一巣を作られたりすると、鳥獣保護法によって、手を出すことができなくなります。

ドバトの寿命は、カラスや猫に狙われたり、飢えや事故で死ぬこともあるので、大体10年くらい。条件がよければ15年から20年だそうです。繁殖力が強くて、生後半年で子ができますし、年に5、6回産卵します。
巣作りにいい場所と見込まれて、そのたびにしつこく来られるのではかないません。
いよいよハト除けネット以外方法がないという場合、わずかな隙間からでも入り込みますので、高所もきちんと塞ぐために専門家を頼むしかないようです。

"うち”のハトが、私の顔を見ると逃げると書きましたが、実際にその能力があるそうです。
1キロ先からでも、餌をくれる人、いじめる人を見分けられるとかで驚きます。
近くの公園の『餌やりおじさん』は、隣のマンションが完成すれば監視されるでしょうから、止めざるを得なくなるだろうと、他力本願で待っています。

ところで、連載中に30羽近いハトが北側の屋根に止まっているのを向かいの棟の方が撮影、別の方が「フンが散乱していれば遊んでいるこどもたちに菌が降りかかる」と投書、管理事務所がすぐに確認してくださいました。
(← 写真の上をクリックすると大きくなります)

『休憩バト』らしくフンはなく、安心しました。

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