シンゴのきになる話㊺ 酔芙蓉の巻(その2)

ある日、メイドさんが大きな白い花を生けてきました。今まで見たことのない花だったのでどこで手に入れたのと聞くと花壇に咲いているというのです。

それで部屋の窓から花壇を見下ろすと、いままで見かけなかったこんもりした低木があり、そこに白い大きな花が咲いていました。

そして、その花は朝は白い色なのですが、夕方にはピンクに変色していくのでした。

私は次の日の朝、メイドさんがその白い花を切り取る前に花壇に行き花を眺めました。

ふんわりとしたきれいな花でした。開花前のつぼみがたくさんありました。

メイドさんにその花のインド名を教えてもらったのですが、英文名や和名がわかりませんでした。

それで、私の部屋に来た生産部の課長に、「この白い花は英文でなんと言うのか知ってる」と聞くと、彼は「たぶんハイビスカスでしょう」と答えました。

酔芙蓉の巻(その3)につづく

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