(令和元年 10 月 29 日~11 月 4 日)

秋のエーゲ海・アドレア海 クルーズ体験記

★12 月 4 日(水) サントリーニ島入港     08:00 に港の沖に投錨。

<カタコロンからサントリーニまでの距離は 246 海里>

事前に予約していたオプションツアー、イア村とフィラの街への半日観光である。

オプションナル・ツアーは必ずしも事前に予約していなくても、船主催の「エクスカーション」があり、当日に集合場所へ行けば参加できる。但し、参加費用は事前の費用より安いのか高いのかのかは不明であった。

事前予約のツアー費用には割引があったが、半日のツアーにしては日本の感覚では割高である。61 人の団体に 3 人の添乗員が付いているし、ギリシャではギリシャ人のガイドを雇う必要があるので、ツアー費用も高くつくのだろう。聞くところによるとギリシャ人は一生懸命働くのは良くないと思っているようだ。ギリシャの経済危機は回避されたようだが、4 人に一人が公務員であると聞いたことがある。これでは国の財政もたないだろう。公務員の非能率は何処でも同じなのか?

午前6時に起床し、朝食を摂ったのちに、集合は早朝の 7:45。クルーズプラネット通信(毎日発行される)によると

今日の日の出 7:13am    日の入り 5:02pm.    天気予報は:晴れ 15°C/19°C

サントリーニ島はエーゲ海にある三日月型の島である。約 3,600 年前の火山噴火で現在の形になったらしい。近年にも大噴火があり、島が破壊的な被害を受けたが、住民の復興活動により美しい景観を取り戻し、今ではエーゲ随一のリゾート地となっている。船は島のカルデラ内に投錨し、テンダーボート(通船)で上陸した。このテンダーボートに乗るには整理券(片道切符のみ)が必要だが、OP ツアー参加者は不要であった。

☆イア村、フィラの町を探訪

テンダーボートから下船したら、近くに急なロープウエイ(現地ではケーブルカーと言っている) がある。旧港とフィラの街の中心は有料のロープウエイで結ばれているが、船の便やロープウエイの乗車には時間がかかることがあるらしい。

ロープウェイは 6 連のゴンドラがあり、一つのゴンドラに 6 人が乗れる。上まで 5 分ほどで着くが、料金は€6.-以前は上まではロバによる運搬だったが、ロープウエイの採用時にロバ運搬業者と話し合い利益の50%を業者に渡すとの約束で完成した。今では20%位が業者に支払われているようだ。

☆<コーヒ―ブレイク>(Op に持参すべきもの)

フィラの町はサントリーニ島の中心の街である。テンダーボートの旧港からロープウエイに乗れば街の中心地に行け、そこには多くのレストランやお土産店がある。OPツアーに参加した人にロープウエイの乗車券が渡された。OPツアーはバスで約 30 分乗りイア村に向かった。

【イア村】

イア村は島の北西部の断崖の上にあった。険しい斜面に白壁の家々や青い屋根の大聖堂(教会) が並んでいた。この街から眺める夕日は「世界一」と称されていて、この夕日を見ようと多くの観光客が訪れる。よくこの狭い急斜面に家を建てたものだと感心した。

集合場所がイアのブルードームに決まったので、自由時間を利用して狭い道に散在する土産店を見て回った。

【フィラの町】

バスでフィラの町に戻り、土産物店などを散策した。遥か向こうのカルデラ湖の後の海上に MSC クルージング船が投錨していた。

本船 MSC マニフィカ 遠望

お腹がすいたので、道端のレストランに入って、スパゲッティを注文したが、メニューもなくて 値段も不明だった。食事の途中で雨が降り出し、露天だった店先には慌てて丸いテントが広げられ、

 

ずぶ濡れにはならなかったが、料理は少しも美味しいとは感じなかった。ロープウエイを乗るのに混雑することがあると聞いていたので、列に並ぶことにした時には待ち人の列が長くなっていて、雨の中 1 時間弱待たされた。ロープウエイに乗らずに、断崖絶壁にある階段を歩いて降りる事も出来るらしいが、雨の中で石段を下りるのは危険であり、その案には乗らなかった。ロバ(有料)に乗り降りる事も出来るが危険であり、保険の対象外だとの添乗員のアドバイスもあった。

我々より、もっと長い時間待たされた人たちもいたようだ。沖に停泊している船からの観光客が大部分なのだから、申し少し良い案が無いのだろうかと感じた。住人に必要な品物は今でも、ロバを使って港から断崖の上にある町まで運搬している。

新先史期博物館があり、新石器時代から後期キクラデス文明に亘る化石、石器、陶器などが展示 されているらしいが、食指が動かなかった。一年間でわずか9~10日ぐらいしか雨が降らないと言われる当地だが、今日は昼間に本格的な雨が降った。

土産物店で新しいスーツケースを物色したが、輸入品はやはり高額過ぎた。来週からオフシーズンになるので、大方の店は来年の 3 月末まで閉店するらしい。その間どのように過ごすのですかとの問いに対してかばん屋の中年の店主は、「シーズン中はよく働いたので、休暇中は、のんびりしたり、旅行をするとの答え」だった。どうもギリシャ人は多くの史跡に来る観光客を頼りにして、優雅な生活を送っているようだ。

イタリアでもギリシャでも、日本の観光地と違って WC(公衆トイレ)の数が少ないのが難儀である。イタリアでは€1.-(≒130円).-ギリシャでは€0.5(≒65.-)だった。その有料トイレ  には「紙はトイレに流さぬように」との表示がある。詰まるからだろうが、水洗以上に「シャワートイレ」などが完備している日本とは大違いだ。一方、イタリアでは男性用の小便器が少なくて女性用と同じ形だったのにも面食らった。

ロープウエイを下りて、テンダーボートに乗り、最終乗船期限の 1 時間前に母船にたどり着いた。17:00    船は予定通りにサントリーニ島を出港したようだ。このエーゲ海は狭い海域だからか波が静かであり、船の揺れは少しも感じなかった。季節にもよるが太平洋などを航行している時には9 万5千トンの大きな船でもきっと大揺れするだろう。

小原一浩(おはら かずひろ)

1939 年大阪生まれ。
「NPO 法人ふれ愛さやま」事務局長
大学卒業後、メーカーに勤務し、インドネシア、大阪、東京、名古屋、滋賀県守山市での勤務を経て1999年定年退職。その後NPO 法人ふれ愛さやま、訪問介護事業所などを設立。大阪狭山市議会議員を2011年から2 期 8 年務める。
『人と違った生き方を!』(文芸社 2019 年)など5冊の著書がある。

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