シンゴ旅日記インド編(その30)バンガロールの運転手さんの巻

バンガロールに一泊2日の出張をしました。

旅行代理店を通じて車とホテルを手配しました。

バンガロールの運転手さんの巻空港に出迎えてくれた運転手さんと2日間一緒でした。

この運転手さんは話好きの人でした。まずは夕方バンガロールに着いたところから。

『ハイ、迎えにきました。ホテルはどこですか?エッ、分からない?問題ないです。

ちょっと待ってください。うちの会社に聞いてみます。

#$%&‘()P=`%&’()=(運転手さんが携帯で電話しているところです)

分かりました。○○ホテルですよ。』

そして車に乗りホテルに向かいます。

『バンガロールは初めてですか?どこから来ましたか?』と言った質問から始まりました。

空港を出てしばらく走るとバンガロールの観光案内が始まりました。時は夜の8時です。

『右手が空軍の飛行場です。昔は市内にありました。

その市内の飛行場は訓練用に使われています。

ここでは2年に一回航空ショーがあります。それはすばらしいものですよ。

バンガロールには飛行場が三つあるのです。』

空軍の飛行場を過ぎると今度は大きな建物が見えました。

『この右手の建物はインドのタバコ会社です。民間会社です。

いまではホテルも経営している大きな会社です。』

『あなたはタバコを吸いますか?そうですか止めましたか。

私もそうです。今は吸っていません。お酒はどうですか?エッ、ワインだけですか?

ワインは体に良いそうですよ。フランス人のお客さんは昼間からレッド・ワインを飲みますよ。

このカルナタカ州もブドウは取れますがワインでなく、食後のデザートとして食べてますよ。

インド人は朝にドーサを三個、昼はチャパティ3枚とカレー、夕方はビスケットとチャイ、夜にまた食事とデザートと一日に何回も食べるのですよ。

それで肥満になります。寿命は60歳から70歳ではないですか。

私は糖尿なのです。Diabetesなんですよ。

昔はブランディを飲んでいました。医者は少しなら飲んでも良いと言っています。』

『私の名前ですか?モハン・クマールです。いいえ、イスラムの名前ではありません。

ヒンズーです。モハンというのはビシュヌの別の名前です。』

『私はベジですが、日曜には家族とチキンを2、3個食べるくらいです。

マトンはキロ250ルピーします。チキンは150ルピーです。ポークは180ルピーくらいで、ビーフが一番安くて100ルピー以下です。魚はいろいろです。

魚がどこから来るってですか?マンガロールやケララから来ますよ。』

『バンガロールは30年前にインフォシス(IT企業)が来てからどんどんIT産業が発達しました。

バンガロールの人口は6百万人です。カルナータカ州の人口は3千万人です。』(注:データによると州の人口は56百万人です。)

ITの人たちはお金持ちです。ボタンを押すだけで何万と儲かるのです。

ですからお酒を飲みます。見てください、道路の横にバーがあるでしょう。

バーは16歳未満入場禁止です。

でも中に入るとそれより若い子供たちがお酒を飲んだり、タバコを吸ったりしています。

インド人は60%がタバコを吸うでしょう。』

『私の家族は娘二人に息子一人です。長女と長男が結婚してそれぞれ子供が出来たので私はおじいさんですよ。私ですか45歳です。22歳で結婚しました。』

『私は中学しか出ていません。英語も勉強していません。でも大体分かります。』

『私は毎朝5時に起きて一時間散歩して、呼吸法をしています。手で一方の鼻を押させて息をするのですよ。簡単ですよ。

心臓は400年生きるといいます。その前に体の方が死んでしまうのです。』

『ここの通りは昔の王様の家がありました。今はお金持ちが住む家ばかりです。

そして沢山の結婚式場が出来ました。今見えたでしょう。二人の名前が書いてあったでしょう。』

『この通りは高い店ばかりです。MGロードといいます。

ローカルのショップで100ルピーのモノがここでは500ルピーです。

ミスター、買い物するなら私が案内しますよ。明日は何時に仕事が終わりますか?』

『日本は仏教ですか。ここバンガロールにも仏教寺院がありますよ。

ダライラマがよく来ます。2週間前にも来ていました。』

『ヒンズー教はどこにも神様がいます。何百万と神様がいるのです。』

『ハイ、ホテルに着きました。明日また迎えに来ます。』

翌日もホテルに迎えに来てくれてお客様のところへ向かう途中にいろいろ説明してくれました。

『ここがマイソール・サンダル会社です。いまでは石鹸も作っています。』

『今日はサイババにお祈りする日ですからこのお寺は人が多いのです。』

『ホテルでインドネシア人の団体がいたってですか?

きっとマイソール寺院へ行くのでしょう。そこはイスラム教ではありませんが。』

私は客先で仕事を終えたら夕方の便に間に合うことがわかりました。

当初は夜の便で帰る予定でしたが夕方の便に変更しました。昼食はコンサルサントとして再雇用している元社員の家で簡単に済ませ空港に向かうことにしました。

食事を済まして車に乗りました。

運転手さんに今回は買い物をする余裕がないので次回にする旨伝えました。

ハンドクラフトのお店があり飛行場の近くだから見るだけでも行こうと言われましたが、ゴメンと言って空港に行くよう伝えますた。

市内では労働ストが4箇所であり、なかなか車が進みませんでした。

『インドはこれだから駄目なのです。急に道路がストップするのです。』

それでもやっと市内を抜け出ることができました。

途中でも運転手さんからいろいろ話し掛けられましたが省略します。

空港まで後20分くらいの所まできました。私の便は夕方5時発の飛行機です。

その時は3時半でした。運転手さんは運転をしながらしきりにあくびをし始めました。

『今朝は4時起きでした。朝はホテルに行く前に○○(うちのコンサルタント)の家に迎えに行き、そしてホテルに行きました。

お昼はミスターが10分で食べたので私は食べる時間がありませんでした。

それに駐車場が無かったので警察が来るといけないので車を降りることもできませんでした。』

これって言い訳なのでしょうか。

空港まで一直線の高速を走っていましたが、急に車がわき道に入りました。

『ちょっとここで燃料を入れます。

会社はリライアンスの給油所のカードしか持たせてくれないのです。

バンガロールには2箇所しか給油所がないのです。

ここ以外には市内にしかありません。

それにここは空港に向かう方向です。

空港から帰る途中に来るとUターン先が遠くにあって大変なのです。

空港まであと10分です。十分時間はあります。心配はいりません。』

そして給油している間に私はその給油所の看板に気をとられました。

給油を終わって出発する運転手さんにその看板の意味を聞きました。

『あれはリライアンスのディーゼルは品質が良いという意味です。あのヒゲ半分の意味ですか?

剃っている方が他社で品質が良くなくて、ヒゲのあるほうがリライアンスで品質が良くて信頼できると言う意味です。』(私は意味がまだよく理解できません。)

空港には出発の1時間前に着きました。

運転手さんにはお礼として100ルピーのチップをあげました。

チェック・イン・カウンターに並んでいると『プネ、プネ』と呼び出しがあり、列から離れて優先的にチェック・インをしてもらえました。

しかし、ボディ・チェックに時間がかかりました。

それというのもベナラスで小爆発テロがありケガ人が出たその翌日だったからです。

それでも搭乗時間には間に合いました。

しかし飛行機の座席についてから出発まで30分以上もかかりました。

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