新加坡回想録(16)運動会

赴任してどれくらい経った頃だったのか、はたまた主催は日本人会だったのか学校だったのかも忘れてしまいましたが、シンガポール在住日本人の大運動会がありました。この日は、日本人家族がほぼ全員参加して一日を過ごすというとても楽しい企画でした。

昔から日本の小学校で行われていた騎馬戦、二人三脚、玉入れ、ムカデ競争、パン食い競争などそっくりそのままの種目があり、とても懐かしく親たちも子供時代に戻ったような気分になりました。ちょっと変わったところでは、スタートして、10mほど走ったところに瓶ビールがおいてあり、それを飲み干してからゴールにかけていくというレースがあり、私も参加して見事1等賞をゲットしました。

こどもたちも、徒競走や、競技名は忘れましたが、ズタ袋に入ってぴょんぴょん跳ねながらゴールするという競技などに参加していました。こんな運動会は、在留の日本人が多く、学校がかなり大きくないとできないことです。その意味では、シンガポールには当時、世界最大の小中学校があったのです。

この日ばかりは、こどもたちより親の方がワクワクドキドキして楽しんでいたような気がします。子供たちにとっては、日本でやろうと海外でやろうと同じ事でしょうが、親たちは、昔日本で子供の頃にやった運動会が、海外に来てこんなところでまたできるとは夢にも思っていなかったからです。こうして楽しい一日が過ぎていきました。

(西 敏)

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