フランスの戦場(II)ノルマンディー上陸作戦

 1944年6月6日、英・米・加・仏などの連合軍がドイツの占領下にあったフランスのノルマンディー沿岸に上陸作戦を決行します。これが決定打となって態勢が一気に収束に向かいました。この現場を一度は見ておきたいと思っていたのですが実現したのは1992年の夏でした。

パリからセーヌ川が蛇行しながら英仏海峡に注ぐところが北の貿易港ルアーブル、この辺りから西に約80㎞位の海岸がノルマンディー海岸です。

 この地方の中心の町カーンから北に向かい、バイユーの街を通過、海岸近くに戦没者の墓地がまず目に入りました。ここが最激戦地もあったオマハビーチの一角です。海岸は極めて平和な自然の砂浜に見えます。昔見た黒白映画「史上最大の作戦」の舞台で、連合軍、主として米軍が最大の犠牲を払った場所だと自然と手を合わせた次第です。

 海岸沿いに東に向かい次の戦場地に入りました。ゴールドビーチです。全くの様変わりで改めてビックリ!ここは英国軍が中心で臨時の港を建設したところ、多くの残骸が今も残ります。海面の満干対策として浮き埠頭をほぼ一週間で完成、この人工港が大量の物資や機材、更には援軍を送り込むことが出来たため形勢を一気に変えることが出来たのだと実感した次第です。

この作戦でオマハビーチを中心に数千人の犠牲者が出たと言われます。(一説では2500人)しかし忘れてはいけないのは一般民間人がその十倍くらいの数で犠牲になったと言われます。上陸を始める前に連合軍の空軍が攪乱のため、更には落下傘部隊の降下で首尾軍の背後に上陸、そのための爆撃や銃撃戦などがあったようです。

ノルマンディー作戦の海岸は合計6カ所の暗号名で分類されています。各地に当時の資料館や記念館がありますが、中には大きい砂浜でバカンス地になっていて、隣接の街の一角にはカジノが出来ていたりと時代とともに大きく変化しています。

ノルマンディーで忘れられないのはリンゴです。日本のような立派なものではありませんが、そのまま食用になるのは無論ですが、矢張りリンゴジュース、更には発酵と蒸留で出来るブランディーの一種カルバドスが有名です。特にお酒好きにはカルバドスの年代物は最高のアルコールと言えます。思い出すだけで一杯やりたくなります。


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