エルメノンヴィルの森(トルコ航空墜落事件)

古いアルバムで見つけた一枚の写真、子供がまだ5歳の時の遊園地での思い出です。

シャンティーの森の東に森続きと言える状態で拡がる33,000ヘクタールのエルメノンヴィルの森。地質はシャンティーと同じ砂岩系で、この森の中程にちょっとした砂丘「砂の海」(Mer de Sabre)があり、その一角に一大遊園地が出来ています。すぐ近くに池(Les Etangs)、があり、そしてそこから程近くに古い修道院(シャーリ修道院”Abbey de Charlis”)があります。

この修道院の創立が1136年、ルイ6世時代と言います。キリスト教(カトリック)の教示に従い修行を目的に農・工・水産の労働の下で共同生活をする、所謂修行場です。

18世紀に建て替えられましたが、この時古い教会の石材を利用したという事もあって、歴史遺産たるべき発足当時の面影は教会の一部の白壁だけとなっています。

1974年3月3日、この森で痛ましい事件が起こりました。トルコ航空981便(DC10)が墜落、乗員乗客346人全員が死亡しました。そのうち48名が日本人、そして私の会社(商社)とグループを同じくする銀行、保険会社などの入社内定者38名の欧州研修旅行の一行が含まれていました。

当日オルリー空港を東に向かって飛び立った後、パリを迂回して目的地ロンドンに方向転換した直後、機体後部の貨物ドアが脱落してバランスを失った。離陸後10分、高度3600mからの墜落だったと言います。場所は砂の海遊園地から西に約3kmで森のほぼ中央(やや南)。

私はその時は国内勤務だったが2度目の赴任をして暫くして遺族をお迎えしました。

これから社会へと言う若人のご両親やご兄弟の心情を思い心が痛みました。ましてやその時は十七 回忌の法要の一環、皆さんそれなりに歳を召され今回がグループでの参拝は最後と耳にしました。

墜落現場に集った時の皆さんの表情今も目に浮かびます。

現地に慰霊塔が経っています。現場付近で墜落飛行機の部品を拾い慰霊塔の前に捧げたのですがどなたかがお持ちになったのでしょうか、現場を立ち去る時にはなくなっていました。(その後も有志による遺族会が続いたようですが既に半世紀以上、現在は如何なものでしょうか。)

 


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