異常気象はアメリカから?

 私のアルバムから右の写真を見つけました。日付は1964年11月21日となっています。東京オリンピックの年です。

話のスタートはこの種の路上絵画です。平素は何の気もなく上手いものだと感心しては小銭を空き缶にチャリンと放り込んだものでした。その頃は写真も撮っていませんでしたが、ある日突如天候が急変、ザーッと夕立のような雨が降りました。季節はそんなタイミングではなかったと思います。みるみる折角の路上絵画が消えてしまいました。私も慌ててすぐ近くのアーケードに飛び込んだものです。何気なく土産物屋のお店を覗いたときです。お店の叔母さんがドル紙幣の札束をテーブルに叩きつけながら「この天候異変はアメリカから来たのだ!アメリカの乱開発で自然が壊されている。我々はその被害者だ!」と。

私はこの発想にまず驚きました。第2次大戦でアメリカに助けられ、戦後の復興では大勢のアメリカからの観光客でこの店は繁盛している。現におばさんが多くのドル紙片を束にして持っているではないか!この話のあと何日か経って路上絵画を改めて撮影したのが上の写真です。

その後20年位後の話です。フランスの友人がベルサーユに高級マンションを購入。早速冷房装置を設置しました。ところがご近所の評判極めて悪く、挙句の果ては管理組合の決議で取り外しとなったと聞きました。その頃既に時には夏の暑い夜を過ごすようにはなっていましたが冷房はまだまだ一般的ではありません。暑い暑いと言いながらも森や木陰に入ると爽やかな一陣の風を感じたものです。しかしそれから更に10年、雪解けが早くなり再三セーヌ川が氾濫、刻々と温暖化が進んでいたのでしょう。空調設備も自由化され、非常に一般化したとのこと。しかし異常気象が頻発、酷暑に豪雨、そして氾濫などかつては想像もしなかった被害に見舞われています。今年は40度以上の気温になることも多く、山火事が発生するなど。誰かの言葉を拝借すると「我欲だよ」という事になるのでしょうか。

関連のニュースを思い出しました。フランスアルプスの氷河で数十年前の遭難者の遺体が発見されました。氷河は無論氷の川で年々少しずつ上流から下流に流れています。数十年前の遭難者が下流に流れ着いたという事です。その後10年に20m位ずつ氷河が短縮しているという内容の記事もありました。

この記事を草稿中の8月フランス南部で68000ヘクタールに及ぶ山火事が発生しています。場所はマルセイユの近くプロバンス地方で多くの観光客も避難を余儀なくされているようです。40度を超す酷暑が続いていたようです。他にギリシャやスペインでも大きな山火事が発生しました。

今もフランス人は「すべて天気は大西洋を渡って西からくる」と言っているようです。地球の自転、偏西風を考えると当然と言える気象事情ではあるのですが。


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