フランスあれこれ91 オルセー美術館

20世紀を迎え、しかも記念すべきパリ・オリンピックの年、即ち1900年に第5回パリ万国博覧会が開催されました。それを記念して建造された幾つかの建築遺産が残っています。代表的なものとしては万博会場グランパレ(大会場)とプチパレ(小会場)で何れもシャンデリゼ通りの少し下った緑の一角、次はセーヌ河にかかるアレクサンドル三世橋(これはロシア皇帝ニコライ二世の寄贈によるもの)、そして国鉄オルレアン鉄道のパリ発着駅オルセー駅などです。このオルセー駅ですが私にはわずかに2~3度の記憶しかありません。

(前回の「石畳」記事の余談で記載した道路工事はまさにこの駅周辺での道路の改修工事の記憶です)20年近くたって2度目のパリ赴任した時、この鉄道駅は名前こそ残れ大幅に縮小され、少し移動していました。そして元の駅舎を利用した新しい“オルセー美術館”が出来ていました。内装には元の駅舎の風情を充分に残しています。

さてこの美術館ですが日本には非常になじみの深い印象派の名画がずらりと並んでいます。誰もが知るミレーの「晩鐘」「落ち穂ひろい」、セザンヌ、アンリー・ルソー、ヴァン・ゴッホ、ルノワール、モネー、ゴーギャンなど。

当時の事務所はルーブル美術館の近くでもあり、セーヌを渡ればすぐ近くと言えるほどの距離。日本からの来客の多くの人にご紹介させて頂きました。多分皆さんのパリ旅行の想い出の一つとして本物を見た!という強い印象が残られたことでしょう。            

(みなさんお馴染みのミレーの「落穂拾い」です)

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