がんを考える18~がん相談支援センター

私の場合、妻のがんが見つかった時まず思ったことは、いい病院を探したいけどどうすればいいのかということでした。ある程度の病気の経験があり、そこそこ信頼のできる病院にかかっていれば、まずそこに相談ということになるのが普通だと思います。

友人からいい情報をいただくことができ、入院・手術までの手配がスムーズにできたことはほんとうに幸運だったと思います。このような経験をして初めて知ったことですが、「がん相談センター」という組織があることがわかりました。知っていれば私も相談したかもしれません。もしどこにもつてのない方は参考になるかもしれないので紹介します。

がん相談支援センターは、各都道府県のがん診療連携拠点病院の中にあります。がん相談支援センターでは、専門看護師や認定看護師、医療ソーシャルワーカーががん治療や療養生活全般に関することについて、対面や電話での相談に応じています。

がん相談支援センターは、センターのある病院とは別の病院にかかっていても、がん患者とその家族はもちろん、誰でも利用できます。もし、あなたが今、以下のような気持ちでいるなら、気軽に、安心して利用してください。

こんな時、気軽に相談してください
がんと言われて頭が真っ白に・・・
不安な気持ちでいっぱいで・・・どうしたらよいのかわからない。
がんや治療についてもっと知りたい。
医師から説明を受けたけど、むずかしくてよくわからない・・・
どの治療を受けるか迷っている。
副作用などがつらそうで、治療を乗り切れるかどうか心配・・・
つらい症状があって困っている・・・
病気や治療、療養に関わる経済的なことが心配・・・
仕事を続けられるか心配・・・
病気や治療について、親や子ども、友人、職場の人に、どのように話せばよいか悩んでいる・・・
今後の療養の仕方や療養場所について迷っている・・・
地域包括支援センターは・・・どこ?
介護保険って・・・なに?
自分らしい生活の仕方をみつけたい・・・
がんと診断された時からの「緩和ケア」って・・・なに?
将来もしも、病状が変化した時のための備えを整えたい・・・
家族としてどのように本人を支えることができるのか悩んでいる・・・

※一人で、あるいは家族だけで悩まずに、まずは気軽に「がん相談支援センター」に相談しましょう。

担当者 対面相談と電話相談
医療ソーシャルワーカー がんになったことで生じるさまざまな不安(医療費、仕事、生活全般)について対面及び電話で相談に応じます。
がん看護相談 病気、治療や副作用、今後の治療の方向性、療養生活に関連した迷いや悩みについて、専門看護師・認定看護師が、みなさんと一緒に考え、取り組みます。

~つづく~

蓬城 新

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