イラン追想(その28)テヘランの思い出(15)

当時、国際電話をかけるには非常に高い費用がかかることからよほどの緊急時に限られ、テレックスが国際通信の手段として広く使用されていました。

アルファベットや数字、記号などが紙テープに開けられた穴の組み合わせで表されるようになっていました(写真を参照)。元の英文(あるいはローマ字の日本文)をテレックス機を使って打ち込むと、同時に紙テープがつくられるのです。その紙テープを国際通信をする機械に流すことで、通信文が国際通信回線によって海外の相手方に送られる仕組みになっていました。

筆者に与えられた使命は、通信が途絶してしまったために事務所に数日の間に溜まったテレックスの通信文を打ち込んだ大量の紙テープを近隣のトルコのイスタンブール事務所に持ち込んで、そこから発信してもらうというものでした。

そこで次の朝、数百本の紙テープが入ったスーツケースを持って、単身イスタンブールに飛ぶべく、テヘラン・メヘラバード国際空港に向かったのでした。

風戸 俊城

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