イラン追想(その8)珠玉のイラン映画⑤「バダック 砂漠の少年」⑥「柳と風」

おしんよりも可哀想な子供たち-「バダック 砂漠の少年」「柳と風」

イラン映画には秀作が少なくありません。過去、このコラムで「別離」、「運動靴と赤い金魚」、「少女の髪留め」を紹介しました。

実は、表題の二作を見終わると疲れて気分が晴れなくなります。

やりきれない焦燥感や人生の不条理を感じざるを得ません。こどもたちはかわいそうで哀れむべき存在として描かれます。朝ドラの「おしん」よりもかわいそうなくらいです。いや、むしろ「おしん」の方が救いがあるかもしれません。

イランでは体制批判などの映画は作れません。へたをすると監獄にぶちこまれます。表現の自由を主張したからと言ってそれが通る社会でないのです。

だからこそ、逆に表現が制限される範囲で、子供を題材にしながら、社会や体制への批判と鋭い洞察を試みているのでしょう。皮肉なことに、逆にそこに優れた作品が生まれる土壌があります。

風戸俊城
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