インドネシア回想記(2)

事務所兼社宅の日々
バンドンの山の手の、中流住宅地。事務所スペース、主寝室、副寝室、広間兼食堂という、いわば日本の庭付き中流戸建住宅、といったところ。庭は家の前に小さいもの、裏にやや大きいものあり。

雇っている人間
コック、コックの夫で力仕事担当、他に家族3名、会社の運転手(通い)。皆、人種的には「スンダ人」(ジャワ島の西3分の1に居住)母国語以外は話せず、のちに、中国系の女性を雇って、やっと、英語で仕事ができるようになった。

それまでは、有能なコックさんのおかげで、何とかしのいだ。彼女は、若干の日本語はわかるらしいが、自分からは決して言わない。料理が非常にうまく、日本の雑誌の「絵」を見ただけで、何とか作ってしまう。

因みに、ジャワ島の東3分の2に住む人種を「ジャワ人」と言い、スンダ人の上位に位置する。政府要人の多くは、ジャワ人である。町の商売は、中国系が支配している。

ここで最初の仕事を始めた (以下 次号)

三浦二雄

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