オランダに赴任するまでに何度か出張で行き来していた時には全く気にならなかったが、実際に住んで生活をするようになって気付いたことがある。数のとらえ方についてだ。
具体的には、日常お目にかかる紙幣・硬貨とも「25」にこだわりがあるのだ。
日本だと硬貨は1円・5円・10円・50円・100円・500円、記念硬貨ではもう少し大きい1000円などがある。

これが当時のオランダの通貨である(私のオランダコレクションの一部)。

しかし、オランダでは少し事情が違う、いや、違ったのだ。今はユーロになったので、ギルダーは過去のものであるが。その昔(と言っても1990年代だが)のオランダの硬貨で一番少額が5セントで、次が10セントとなるが、その次が日本とは少しちがい、25セントというのがある。これはアメリカに25セントがあるのと同じだ。そして50セントというのは存在せず、100セント分で1ギルダーとなる。そして、一番大きい硬貨は5ギルダーだが、これは硬貨としては一番最後に紙幣に替えて採用されたものだ。そして、1ギルダーと5ギルダーの間に2.5ギルダーという面白い硬貨があるのだ。その表記も面白く2 1/2という表記なのだ。拡大した右の写真をご覧頂きたい。
このような半端な数字は日本人の発想ではなかなか考えられない。

そして紙幣となると、5ギルダー(これは硬貨が出来て当時も殆ど使われなくなっているが、時々手に入ることがあった)・10ギルダー、そして次にまた「25」が顔を出して25ギルダー。そして50ギルダー・100ギルダーとなり、500ギルダーの前にもなんと250ギルダーというのがある。しかし、実際500ギルダー・1000ギルダーという高額紙幣は日常では使用する機会はあまりなく、私自身は見たこともない。

最初の写真で説明をしよう。
紙幣は、高額の500・1000ギルダーは持っていないが、左端上から下に250・100・50ギルダー。次の列が上から25・10・5ギルダー。硬貨は、25ギルダー紙幣のすぐ右側にあるのが特徴のある2 1/2 (つまり2.5)硬貨だ。その下が1ギルダー・50セントはなく、さらに右端上から順に25・10・5セントとなっている。

いかがでしょう? 何か「25」と言うか、一つのものを半分に、さらに半分に分けていく考え方がよく表れているように思えてご紹介しました。
この「25」という数字にこだわるのは、例えば、結婚記念日(だけでもないと思うが)の言い方にも表れている。50年目が金婚式、その半分の25年目が銀婚式。まさに、この記念日の考え方はもともとの日本式の発想ではなく、おそらくヨーロッパから輸入されたもので、このオランダの通貨の数え方と共通するものがある。
しかし、待てよ。よくよく考えれば、昔の日本もたまたまかもしれないが、それに似たようなことになっていなかったか?1両小判の半分が2分金、さらにその半分が1分金。つまり、1分金4枚で1両。さらに1分金の半分が2朱金、さらにその半分が1朱金というように。つまり江戸時代の貨幣にも「25」が垣間見える。現在のような10進法ではなかったことに気付くのであった。

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