子どもの頃熱中したものの中に切手の収集というのがあった。もっぱら、日本の切手だったが、たまに外国の切手を友達の間の交換で手に入れることがあり、どんな国なのか興味を持った記憶がある。
一度は熱中した切手収集だが、高校の頃にはその熱は完全に冷めていた。そして、それまでに収集した切手・ストックブックは本棚の片隅で長い休眠に入っていた。
それが、また再び日の目を見たのは子供たちが小学校に入るころだった。この年頃の子供はどうも興味を持つものらしい。仕事の関係で海外からの郵便物に貼られている切手をもらってきた。その頃は中南米・ヨーロッパの国々のものが多かったが、その個性的なデザインに心が再び動き、親の私自身も再び収集することになった。

そして、オランダに赴任。家族が来るまでの間の単身生活の間、休みの日にはあちこちで開かれているマーケットや催しなどを見て回った中に切手の市がロッテルダム市のセントローレンス教会の広場で毎週に開かれていた。その市に何度か足を運んだ結果、今度はオランダの切手を収集してみようということになった。大きな袋に入った封筒から切り取っただけの古い使用済みのものから、ある程度値段が張る古い未使用のものまで。また、いくつかのシリーズものに限定して探したりもした。貨幣価値があまり感じられなかった頃の出費だが、あとで思えば随分無駄遣いのようだった。さらには、1-2年前に発行された比較的新しいものは、郵便局に収集家向けの窓口が毎週金曜日だったか開かれていて、これは額面通りの価格でまとめて購入することができた。
しかし、家族が来て雑用も増えると、それまでの切手収集からは次第に遠ざかっていくこととなった。やはり、暇つぶしであったのか。それでも、新しく発行されるものだけは帰国直前まで定期的に郵便局に足を運んでは買っていた。そのなかで、タイルをモチーフにしたものが発行された時(実は、発行日は1998年1月2日、私の誕生日だった)、秘書の女性が「こんな切手が出たが知っているか?」と実物をもって見せに来た。私がアンティークタイルを収集していることを知っていてのこと。有難うと礼を言って、すぐ郵便局に直行した。下2枚の写真がその切手です。やはりオランダらしい。このデザインは「子供の遊び」の伝統的なモチーフのひとつ「逆立ち」です。

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