コッツウォルズの歩き方⑪旅のはじまり

旅行記というから読み始めたのにいつまでたっても準備の話ばかり。いったい、いつになったら旅行が始まるのかしらといらいらされた方もいらっしゃるかもしれません。でも最初に、これは旅行記であると同時に、いかにして個人自由旅行を創ったかという記録だと申し上げたはずです。とはいえ、そろそろ始めないと読むのをやめてしまわれるかも知れません。ということで、お待たせしました。愈々旅のはじまりです。
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6月29日(火) 夕刻、成田を出発したキャセイ航空CX505便は、予定通り5時間と少しで中継地である香港に到着した。 以前は仕事の関係で旧(啓徳)空港へ何度か降り立ったことがあるが新空港は初めてである。アジアのHUB空港との呼び声高くオープンしただけあって、広々としてその威容を誇っている。一方で、高層ビルの間を縫うようにして離着陸していた当時のあの一種のスリルがなくなったと旧空港を懐かしがる向きも多い。

到着後、2時間25分あった待ち時間もボーデイングタイムが1時間前ということで、実際に待った時間はそれほど長くは感じなかった。CX251便は定刻通りロンドンに向けて出発した。もともと機内食は期待していないが、やはり満足できるものではなかった。ただワインだけは赤、白ともになかなか美味しかった。 このところのワインブームではないが、過去1年間に200種類以上のワインを飲んで勉強した実績に免じて信用して頂きたい。

機内はほぼ満席である。少し肌寒くてみんなが毛布を要求するものだから足りなくなって、CAはファーストクラスから調達している。我々は貧乏旅行だからもちろんエコノミークラスだ。ブランケットでさえこんなにも違うのかと妻とその隣の日本人客はその質の違いに驚いている。もともと全員分は準備していないものなのか、どなたかご存知なら教えていただきたい。

しばらくは、飲み物を飲んだり読書をしたりで時間をつぶしたが、明朝からの車の運転のことを考え、なるべく睡眠をとることにする。3年前にロスアンゼルスに行った時は、機内で眠れなくて翌日疲れたことを思い出す。時差の問題は、東西南北、飛ぶ方向にも関係があるようだが今回は大丈夫だろうか。アルコールのせいもあってか良く眠れたようだ。着陸の2時間ほど前に朝食の準備のざわめきで起こされた時は、わりとすっきり目覚めることが出来た。いよいよロンドン到着である。

~つづく~


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