シンガポールに来るとホーカーセンターという言葉をよく耳にする。英語の”Hawker Center”のことで露店商とか屋台商が集まったところの意味で観光客も必ず訪れる場所である。初めて行ったのはマレーシアへの出張の帰りに駐在員に連れて行ってもらった時だった。

かつて路上で食べ物の屋台を出していたホーカーズを、政府が衛生上あるいは交通の障害になるということで一箇所に集めたのがホーカーセンターである。その中でも市内最大で一番有名なのがニュートン・サーカスである。100件余りの店やテーブルが所狭しと並び中国料理を始めマレー料理、インド料理、インドネシア料理、ニョニャ料理まで色々な国の味を楽しむことができる。

オーチャード通りから北へ約15分歩いたところにあり、地元の人や観光客でいつも賑わっている。一番活気があるのは夕方から夜にかけての時間だ。それぞれの店から聞こえてくるジュッ、ジューという料理を作る音と美味しそうな臭いでお腹がグーッと鳴ってくる。

注文の仕方はまず外のテーブルを決め、各店で食べたいものを注文して数と値段を確認したら自分のテーブル番号を言う。勘定は料理が運ばれてきた時に渡せばよい。各店でお金を払うこと以外は、今でいうところの「フード・コート」スタイルだ。

確かにシンガポール的な風景で、ある意味では楽しめるかも知れない。しかし、中にはメニューを置いていない店もあり日本人にはジャパニーズプライスがあり、結構高い料金を請求されることもあった。はたして今はどうなのだろう。

またシーフードは概して生きが良くないこともあった。ここで食べるよりイーストコースト・シーフードセンターで食べるほうがずっと新鮮で安かった。ニュートンサーカスでは焼きそばとかラーメンぐらいにしておいた方が得策かもしれない。(昔の話なので、最近の事情をご存知のかたは教えていただきたい。)

(蓬城 新)

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