以前、「花の図鑑」ができた経緯を説明した。
住民の数ある関心事の中で毎日目にする”花”は大きなテーマであること、そして、既にあった「ガーデニングクラブ」のサイトとの兼ね合いなどについても報告した。内容がかぶらないように注意しながら、新しいコンテンツを採用していくことで実現できた。
メインのテーマ「図鑑」については少しずつ増えて1年間で100を超えるまでになった。花の数はある意味無限にある。そのひとつひとつについて書物やネットで調べて記録していく作業は半端なく大変な作業だ。他のメンバーに作業を押しつけて迷惑をかけるわけにはいかないので西野は相変わらずこの作業を一人でこなしていた。
新しいサイト「花の図鑑」をスタートして3か月ほど経った時だったろうか。西野は日々図鑑のための記事投稿に余念がなかったが、持病のヘルニアの症状が出て休まざるを得なくなっていた。そんな時、予想外のことが起こった。強力な助っ人が現れたのだ。その人はソフィー杉下である。
この人物について少し説明が必要であろう。ソフィー杉下はつくる会スタッフの友人で、元々ハイムのひろばを見て気に入ってくれ、時々寄稿してくれていた。後には文芸館にも参加してくれるようになった。元々は声楽家であるが、大学時代の友人たちと結成した「福沢諭吉クラブ」でメールマガジンを発行していた。
その後、投稿などについてメールでやり取りするようになり、ウェブサイト運営に興味を持っていることがわかった。西野が個人で運営しているサイトにも積極的に投稿してくれるようになっていたが、ここで問題が生じた。このサイトの容量が一杯となり、これ以上拡大できなくなってしまい、彼女の意欲を削ぐ形になってしまった。
考えた末に西野が出した結論は、彼女に対して自分のサイトを持つことの提案だった。あれだけ積極的な投稿意欲があれば自分のサイトに好きなだけ投稿できる。それは、西野がいつも友人たちに勧めているウェブ活動による脳の活性化に繋がることなのだ。提案に対しての杉下の答えは「Yes」だった。
ただ、そのためにはWordPressを一から覚えてもらわなければならない。土台だけは作り上げても、手渡した後は投稿だけでなく全てを自分で管理・運営する必要があるので簡単ではない。ただ熱心さを感じていたので西野はこの人なら出来ると確信した。アドバイスはすべてメールを介してになるが、できるまで責任は西野にあった。結果できたサイトは「ゆきちくらぶ」である。
図鑑の記事投稿を初めて間もなくヘルニアのために記事が途絶えがちになりかけた時、強力な助っ人・ソフィー杉下が現れ「花の図鑑」への彼女の熱心な投稿が始まった。植物への造詣が深く、さまざまな植物を育てた経験も豊富のようだ。彼女からの自主的なアイデアとして「有用植物活用法」というコーナーまで作ってくれた。これは私自身考えていなかったことで、サイトを充実させるアイデアのひとつになった。
2022年が明けて、昨年春から始めた投稿記事はようやく400を超えた。1日1記事くらいは実施した計算になる。この間、上記のソフィー杉下の応援投稿が貢献したことは言うまでもない。図鑑として一応の形はできつつあるがまだまだ不十分である。もう1年は頑張らないといけないと思っている。
蓬城 新