東 明江

手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(31)立山

コロナ禍のGo Toトラベルで立山に行かれたお稽古のお仲間。お土産にと2枚の手拭いを届けて下さったのです。 山の手拭い、「オコジョの衣替え」 と 「バードウオッチングバード」。 オコジョは夏と冬の二つの季節がエメラルドグ […]

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日々雑感
手拭いの暖簾(30) 盆栽

淡い茄子紺地に江戸好みの盆栽が並んでいます。 あやめ・なでしこ・萩・梅・菊・ぼたんに松の7種類。 谷中の「いせ辰」の製品です。150年続く江戸千代紙の老舗。 図柄から一年中吊るして置けると、ものぐさを考えて求めたのです。 […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(29) もみじ

真っ赤に紅葉した紅葉がはらはらと石畳に散っています。 この手拭いは京都の老舗のものですから京都のどこかのお寺の境内のように思われます。もしかしたら祇園かどこかの小路? 石畳の上に紅葉の模様の蛇の目傘が4つ。最近ならドロー […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(28)芋

里芋(小芋)・じゃがいも・サツマイモ・山芋。 植え付けられた畑が浮かんで来て何だかホクホクと喉が詰まりそうな手拭い。 「芋名月」という言葉は知っていました。でもその意味は見当もつかず芋と月の関連が判らずにいました。 この […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(27)秋草2種

一枚は藍一色の伝統的な型染め。 昔はお嫁入り道具の一つに鏡台が必ずありました。それに掛ける鏡掛けに家の格式や花嫁さんの趣味や好みが反映されていました。今はもう見る機会の少ない調度品の一つです。 この図柄を刺繡して秋に鏡台 […]

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おぼろげ記憶貼
おぼろげ記憶帖 01 初めての記憶

人として生まれていつ頃、何歳ごろからの記憶が残るのでしょう。 昭和16年(1941年)5月に大阪の堂島の病院で私は生まれました。 大川を渡ると中之島。市庁舎・公会堂・中央図書館・裁判所のある街の真ん中です。この年の12月 […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(26)朝顔

大輪の朝顔が手拭い一杯に咲き競っています。 いくつもの色のグラデーションに本来ならゴテゴテした感じになりそうにも思えますが、何ともすがすがしく爽やかな気持ちにもなります。 結果私のお気に入りの一枚になりました。 手拭いの […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(25)江戸切子

色々な用途・形の江戸切子が大判の手拭いに染め抜かれています。 これを見つけるまでは悲しいかな貧弱な知識しか持ち合わせず、小さなコップか小皿の切子しか知りませんでした。 手間がかかり値段も高価な日本の誇るべき伝統芸品を見る […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(24)ボストン美術館

からし色の地色にボストン美術館と染め抜かれています。歌舞伎の弁慶と思われる人物が見えを切っている姿と扇子と煙管(きせる)。 江戸時代を思わせる日本。多くの美術工芸品を収蔵しているボストン美術館が日本に里帰りをした展覧会の […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(23)花蝶々と蔦

箱根美術館のミュージアムショップで見つけた二枚。蝶々が花のようにきれいな色で飛び回っている可愛い図柄の一枚と紺色の何気ない蔦の図柄。 収蔵品は縄文時代から江戸時代に至る埴輪・大きな壺や甕が展示されていました。残念ながらそ […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(22-1)わらびとふき(追伸)

富貴紙(ふきがみ)について画材屋佐藤紙店から頂いてきたパンフレットから抜粋します。   紙の原料はコウゾ・ミツマタ・ガンピやエジプトのパピルスやバナナ繊維が知られています。この富貴紙は「大蕗の表皮」を原料に作ら […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(22)わらびとふき

わらびの手拭い。これが暖簾に手拭いを吊るすこととなった一枚です。 その季節には眺めていたい!人さまにも見て頂きたいほどの素敵な色と図柄です。その中にふきも入っています。ふきだけのもう一枚を見つけました。緑色がやさしい柔ら […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(21-1)桜(追伸)

心掛けてはいますが中々しだれ桜の手拭いに出会えません。 とうとう刺繍で刺すことにして白の薄麻地に図案を置きました。 壁掛けが出来上がりました。 コロナの緊急宣言が解除されたら花の散る前にそっと出掛けて見ます。 桜の手拭い […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(21)桜

手拭い一面に散る桜。   同じような図柄でも布の地色が違えばこんなに感じが違って見えるのですね。 土色の一枚は好んで求めたものです。 ピンク地はテレビのバラエテイ番組「王様のブランチ」の記念グッズ。 ある日オシ […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(20)花篭とかんざし

「ナツひとり 仲間由紀恵」 と染め抜かれた手拭い。興行の挨拶や部屋見舞いのお返しの為の別誂えの手拭いのようです。 どのようなのような道をたどって私の手元に届いたのでしょう。どこかに細い糸が繋がっていたのかも知れません。 […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(19)竹

うぐいす色というか竹の色一色のシンプルな手拭い。 じっと見ていると能舞台や歌舞伎の芝居小屋が時代色豊かにしっくりと豪華に日本の古典芸能を表現して、見る人たちをうっとりさせている様子が浮かんできます。 またサラサラと竹林の […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(18―番外編)鶴 コメントに対する作者からのお返事

一年を通じてのタンチョウの営みはその日その時が観光シーズンなのですね。いつの日かもう一度丹頂に会えれば、会いたいという思いの叶う事を願っています。 どうかお元気で活動をお続けになられますように祈っております。 AZ &n […]

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手拭いの暖簾(18)鶴

深々と降りしきる雪の中でひっそりと翼を休めて横一列に並ぶ鶴。 降り積もる雪に厳寒の厳しさが感じられます。 その中で肩を寄せ合い労わりあっているような赤い可愛い目。この目に見つめられて私も寒い冬を乗り越えられたのかも知れま […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(17)猫・おかめとひょっとこ

大判の絵手拭い一杯に背伸びをしている猫。何ともユーモラスな簡素な表情です。 お正月が過ぎて戸外は寒空、堀こたつに入ってほっこりボンヤリと時を過ごしている時期があります。 夕方に近づいて、さあ、夕食の準備をしなければと自分 […]

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手拭いの暖簾
手拭いの暖簾(16)梅

うぐいす色の地に白く染め抜かれた小梅、蕾は雪のごとく飛び散り、木にはひっそりと鶯がとまっています。 素朴なほんわかとした一枚です。 もう一枚は古代紫地に大きな梅の花がくっついたり離れたり。でも二つとして同じものはありませ […]

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