ハイム文壇の作家たちによる作品をお楽しみください。
  • 文芸館
  • 富士山
  • 美瑛の丘
  • 奥入瀬渓谷
  • 京都嵐山

新着記事

北原白秋と柳川(その2)

2つの悲劇 白秋は、尋常小学校では神童の名を欲しいままにし、2年飛び級をするほどであった。文学への情熱は高まり、その才能が新聞雑誌に初めて取り上げられたのは、17歳の時(1902年)。福岡日日新聞に投稿した短歌のうち、一 …

荻悦子詩集「樫の火」より~「低く飛ぶ蝶」

  低く飛ぶ蝶 狭い側溝の中で 薫色がちらちらした 小さな蝶 小刻みに飛行をくり返し 翅を閉じると 斑点のある灰褐色 側溝の上の生垣に白いアベリアが咲き 明日も低く飛ぶだろう しじみ蝶 黄昏の目で辺りを見ていま …

追憶のオランダ(15)アントン・ピーク

皆さん、アントン・ピーク(Anton Pieck)という人を御存知でしょうか?オランダの画家で、本の挿絵などもたくさん描いたグラフィックアーティストでもあります。おとぎ話に出てくるような独特の画風をもった人です。 私が彼 …

イラン追想(その12)珠玉のイラン映画「セールスマン」

監督・脚本:アスガー・ファルハディ 以前にも書いた記憶がありますが、現代のイランはイスラームで律せられており、映画などに厳しい検閲が及んでいます。女性は頭から頭巾をかぶっていなければなりませんし、ましてや性愛の表現などは …

シンゴ旅日記インド編(その38)排気ガス検査の巻

下の写真(通勤バイクや道を歩く人々の姿)は、私が住んでいたプネの12月の風景です。 ************************************** 会社からの帰途にPUCと書いた看板を載せた自動車が止まって …

コッツウォルズの歩き方㊵タックスフリー・ショッピング

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 …

北原白秋と柳川 (その1)

3つの白秋記念館 北原白秋は、詩人、歌人、童謡作家、民謡作家、随筆家、文芸評論家として、膨大な数の作品を残している。彼の筆力は、生涯衰えることはなく、人気の高さは、白秋の記念館が、3か所も現存することからも明白である。北 …

荻悦子詩集「樫の火」より~「失くしたもの」

失くしたもの 失くしたものを数えていて ワインをこぼした うっかりと 夏帽子 モンブランの万年筆 狐の毛の短い襟巻き 品物よりも 失くしたそれらに纏わること 踵の高いサンダルで岩を伝った 心から笑い 今この時に熱中する …

追憶のオランダ(14)日本食に飢える

海外旅行・出張の時などはそんなに感じたことはないが、海外赴任で5年6年となるとやはり日本食は恋しくなるものだ。特に本格的な日本食は。 自分自身が経験したことだが、日本から海外出張した時、その地で勤務している同僚や取引先の …

イラン追想(その11)ペルシア語の表記(文字)

過日、中原図書館に立ち寄った際、ペルシア語の入門書を見つけました。これに加えて、英国史とイランでの商売に関する本を借りました。 写真に見えるのは、ミミズが這ったような文字の列です。 これがペルシア語の表記なのです。 文字 …

シンゴ旅日記インド編(その37-2)我輩は牛でんねん 密教の巻(下)

そして最澄さんと空海さんが800年過ぎに同じ船で中国に留学しはりましたがな。 そんで二人とも当時中国で流行っていた、密教を持って来ましたんやがな。 最澄さんはエリートで、空海さんは奨学生みないでしたんやて。 その二人を中 …

コッツウォルズの歩き方㊴ナショナル・トラスト

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 …

聖アントニオ像

日本のバブルが最高潮の頃2回目のフランス駐在でパリに赴任しました。パリ在住の日本人もバブルに浮かれ、週末になるとたむろしてゴルフ場に行ったり、集団で行動することが多く見られました。丁度その頃イラクがクエートに侵攻、中東戦 …

荻悦子詩集「樫の火」より~「空の汀」

空の汀   広場がほんのり桜色を帯びている 敷材が新しくなっていた 表面に白い粉が浮いている この広場で海を感じたという人のことが 心に浮かんできた ここから海へは遠い おそらく その人の胸にたゆたう海へも テ …

追憶のオランダ(13)オランダ暮らしの便利帳

確かこんな名前だった。「オランダ暮らしの便利帳」、この小冊子には随分助けられた人は多いだろう。小冊子というには立派過ぎる非常によくできたガイドブックなのだ。特に、慣れない土地で生活を始める人のためにきめ細かく作られている …

イラン追想(その10)海賊と呼ばれた男

映画「海賊とよばれた男」 (原作 百田尚樹) モデルは出光佐三。出光興産の創業者です。 日本の復興のために立ち上がった多くの男のなかでも、この人物のスケールは傑出しています。 昔中東で仕事をしていたので、彼の話は知ってい …

シンゴ旅日記インド編(その37-1)我輩は牛でんねん 密教の巻(上)

あんさん、インドに来て、もう一年近く経ちますやろ。インド料理は慣れましたか? エッ、インド料理は辛い料理ばっかやと思っていたが、そうでもないことが分かったってですか。 そりゃ、毎日辛いモンばっかり食べてましたら、いくらイ …

コッツウォルズの歩き方㊳フィッシュ&チップス

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 …

日仏交通事情

日本人は横断歩道の信号をよく守っている、実に優等生だ。でも右からも左からも全く車の見えないときなど私にはチョット違和感を覚えます。郊外の車の少ない交差点でも信号が赤だからという理由だけで横断しない。フランスではそこにポリ …

荻悦子詩集「樫の火」より~「蔓の午後」

蔓の午後 豌豆の花が咲いただろうか 五月になれば きっと思い浮かぶ小さな花 赤紫の花びらが 開ききるのを拒むように向き合い 円形の葉は花より少し大きくすっかり開き 蔓の先は糸の細さでふるふる伸びる 何にでも取りつき螺旋状 …

追憶のオランダ(12)市庁舎はなぜ無傷で残った

第二次世界大戦が勃発して、オランダは真っ先に大打撃を受けた。1940年5月14日のドイツ軍による大空襲でロッテルダムは壊滅的な被害を受けた。ロッテルダム港はその当時から貿易の中心であったことから、戦略的に一番に狙われたら …

イラン追想(その9)映画「海難 1890」が描くトルコとイラン

映画「海難 1890」をお奨めします 日本人として知っておくべき、イランとトルコが関係するふたつの史実。感動します。涙なしには観られません。 時は1890年と、もうひとつ、約100年後の1985年。それぞれにおいて日本と …

シンゴ旅日記インド編(その36-2)大阪のおっさんが並ぶの巻(下)

(本編 上からの続き) そんで翌日ですわ。出張先での帰りの空港でんがな。 またボディ・チェックのために長い列に並びますがな。 そしたら、ここでも女性が優先して中に入って行きますんや。 何でかと見てますとな、手荷物をX線に …

コッツウォルズの歩き方㊲インターネット

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 …

下宿の叔母さん(トゥールのお母さん)への手紙(III)

2度のフランス駐在も終わり、20年ほど前に日本に帰国しました。叔母さんに最初にお目に掛かり大変お世話になって以来約40年位たっていました。突然柴田さんが私の前に現れたのです。場所は軽井沢です。 私の親友で同じ高校同級生、 …

荻悦子詩集「樫の火」より~「白桃」

白桃   水蜜桃 そう呼んでいた 桃を入れた竹の籠が 縁台の傍に置かれていた 好きな時に食べなさい 祖母は言ったが 繊毛のある白い肌 手に余る大きさ 柔らかさ 大人の誰かが どうにかしてくれないことには 澄んだ …

追憶のオランダ(11)ホワイトアスパラガス

今から30年近くも前の話になりますが、何度目かにオランダに出張で行った時のことです。時期は5月末頃。午前中に訪問先での仕事を終えて帰ろうとしたら、先方の人から昼食に誘われ、とあるレストランへ。そこで食べたのが初めてのホワ …

イラン追想(その8)珠玉のイラン映画⑤「バダック 砂漠の少年」⑥「柳と風」

おしんよりも可哀想な子供たち-「バダック 砂漠の少年」「柳と風」 イラン映画には秀作が少なくありません。過去、このコラムで「別離」、「運動靴と赤い金魚」、「少女の髪留め」を紹介しました。 実は、表題の二作を見終わると疲れ …

シンゴ旅日記インド編(その36-1)大阪のオッサンが並ぶの巻(上)

まずは、ちょっと前にスーパーで買い物してレジで並んで待ってた時の話ですわ。 レジの手前には日本と同じようにチョコレートとかお菓子が置いてまんのや。 そこに若い女性が二人ばかし、お菓子を選んでおったんで、ワテはこの子らはレ …

コッツウォルズの歩き方㊱カムデン・パッセージ

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 …

最近の投稿

カテゴリー

 ・累計カウント  
 ・本日カウント  
 ・昨日カウント  

著作権について

QR Code

PAGETOP
Copyright © ハイムのひろば文芸館 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.