ハイム文壇の作家たちによる作品をお楽しみください。
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新着記事

囲碁ーーニューヨーク滞在記(12)

平成20年4月22日(火)晴れ、気持ちのよい朝が戻ってきた [ウォーキング] ブルックリン橋の橋脚のたもとに立って見上げる。この巨大な橋が江戸末期の日本では攘夷だ開国だと大騒ぎをしている時代に作られたということは、その当 …

荻悦子詩集「時の娘」より「白馬」

白馬 内海の白浜を 疾走する白馬 ざわめき揺れあがる おまえの豊かなたて髪は 波よりも優美な白銀の流れ 砕ける波頭よりも繊細な 瞬時のきらめき カマルグの原野 潮のさす沼地に戻れば おまえの仲間とともに 闘牛の牛たちも放 …

追憶のオランダ(31)セントラルヒーティング

オランダの冬は、確かに寒い。雪は少ないが、そこらじゅうカチンカチンに凍る寒さ。でも、家の中ではとても快適に過ごせます。というのも、殆どの住宅では窓はすべて二重ガラスの窓になっていて、窓が大きい割には熱が逃げにくい造りにな …

イラン追想(その27)テヘランの思い出(14)

1978年のある日、私は上司の部屋に来るように言われました。 そこで告げられたことは、次の朝イスタンブールに飛ぶようにとの出張命令でした。 その理由は、市内で興っている騒乱や混乱のために、通信回線が中断されたためというも …

シンゴ旅日記インド編(その54)インドの免許証の巻

インドはご存知のようにモーターライゼイーションの真っ最中です。 でもルール・マナーは今ひとつです。自動車の前座席に座るとそれが分かります。 はっきり言って怖いです。映画の「『スター・ウォーズ』の戦闘シーンそのものです。 …

新加坡回忆录(13)ジャカルタの美人社員

ここまで少々堅い話が続きましたので、このあたりで少しやわらかい話をしましょう。 当時、インドネシアのジャカルタ支店の食料部に評判の美人がいました。歳の頃なら20代前半、身長も高くスラっとした姿はミスコンテストに出てもいい …

囲碁ーーニューヨーク滞在記(11)

平成20年4月21日(月)曇り、風が冷たい [ウォーキング] フェリーに乗ってスタテン島に行く。このフェリーはニューヨーク市が住民のために無料で運営している。約30分で島に着いた。乗船場の前にビジターセンターがあったので …

荻悦子詩集「時の娘」より「空・旅」

空・旅 時雨去ったあと にわかに昏く 流れは オリーブ色にして蛇行して 後へ後へと尾をひく 墨を流した雲の波間に まだらに 地球の黎明期の 怪しい冷たい光 城 仄白く浮かびあがった と見る間に 暗い森の草木のざわめき 洞 …

追憶のオランダ(30) コロッケ

コロッケと言えば、日本でも庶民的な食べ物の一つです。ジャガイモに牛のひき肉で作ったオーソドックスなものから何を一緒に入れるかでいろいろな変わり種コロッケが楽しまれています。日本ではどちらかというと、コロッケはご飯のおかず …

イラン追想(その26)テヘランの思い出(13)

前号で昔テヘラン大学で、ペルシア語の日常会話と文字を教わったと書きました。 写真は筆者がペルシア語の詩の一節を専用のペンを使って習字として書いたものです。 高名な詩人、フェルドーシィのシャーナメ(王書)からの引用した一節 …

シンゴ旅日記インド編(その53)ハウス・ウォーミングの巻

ハウス・ウォーミングという言葉をご存知ですか?日本で言うと引越し祝いというか建前みたいなものでしょうか。先日の日曜日にうちのスタッフの引越し祝いパーティに参加しました。 彼がアパート(中古)を購入し入居したのです。 知り …

新加坡回忆录(12)北京語を習う

ことばについての記事が3回続きましたが、今回は私の北京語学習体験についてお話しします。 シンガポールへの駐在が決まる前によくマレーシアへ出張していました。東マレーシアのボルネオ島からサゴ澱粉(サゴ椰子の幹から取れる澱粉) …

シラク大統領を偲ぶ

親日派で知られたフランスの元大統領ジャック・シラク氏が去る9月26日86歳で亡くなったと報じられました。1995年大統領に就任2期12年間ドゴール大統領の後継ぎという期待に応えて立派に職務を全うしました。引退後は色々個人 …

荻悦子詩集「時の娘」より「果樹」

果樹 フェイジョアという果樹が初めて花をつけた朝は雨だった 母 は薄紙で包んだ一枝を私のランドセルの脇に差した 白い花びらに紅いしべ 小さいが肉厚な感じの見慣れない花の 枝は 教室の花瓶の花に混じっても人目を惹いた 担任 …

追憶のオランダ(29)牛蒡を植えたら

ちょうど蕗をさがしていた頃、これまた別の日本人の知り合い(御夫妻とも音楽家で、ロッテルダムのご自宅で補習校をなさったり、日本人の子女教育に大変貢献された方々です)のお宅にお邪魔した時、外の小さな菜園に何やら見たことのある …

イラン追想(その25)テヘランの思い出(12)

筆者は赴任当時、半年間ほどテヘラン大学のペルシア語講座に週一回のペースで通い、ペルシア語の会話とペルシア文字の筆記を習いました。 写真は当時のテヘラン大学正門を写したものです。女子大生の姿も見えます。 構内は広く、多くの …

シンゴ旅日記インド編(その52)帰りは怖い茶壷の巻

子供の時の遊び歌で『遠りゃんせ』と『ずいずいずっころばし』の歌詞がずっーと気になっていました。神社は怨霊を鎮めるために作られたと言われています。なぜ帰りが怖いのでしょう? 『ずいずいずっころばし』は左手で作った穴に右手の …

新加坡回忆录(11)シングリッシュ(下)

前回、シングリッシュについての特徴や、どのようにしてシングリッシュが生まれたのかを私の推測を含めて紹介してきましたが、今回は、実際に使われている場面や考え方について少し捕捉したいと思います。 【代表的なシングリッシュの例 …

フランスあれこれ(17)フランスのマイスター

まず右の写真をご覧ください。古いアルバムで見つけたものですが、1995年のステンドグラスのアトリエで撮影したものです。 アトリエでは新しい作品が完成するとシャンパンを抜いてお祝いをするのが慣習となっていました。作品の制作 …

荻悦子詩集「時の娘」より「塊あるいは魂」

塊あるいは魂 手を触れるだけでばらばらと落ちる小さな舟型をした緑の植物 の塊 地に落ちた肉厚の塊のひとつひとつが残らず根を出し 朽ちて行く古い塊の先には見る間に数個の芽が花びら状に寄り 合って吹き出す おびただしく殖え続 …

追憶のオランダ(28)パナクック

パナクック (Pannekoek) って何だろう? これは小麦粉をベースにして焼いた薄いお菓子で、日本でも一般的なホットケーキあるいはパンケーキの先祖で、オランダではこう呼びます。ということで、一度パナクックなるものを食 …

イラン追想(その24)テヘランの思い出(11)

イラン随一の名門大学、テヘラン大学の女子学生達の様子(1970年代)を伝える写真です。 革命前は、インテリ女性たちの多くは西欧風のファッションに身を包み、元々彫りの深い顔立ちが映える、洗練された身のこなしをしていたもので …

シンゴ旅日記インド編(その51)ジェットストリームの巻

小学生の時に岐阜の田舎で始めてFM放送を聴きました。 今まで聞いていた中波放送のガチャガチャした番組と違い、時間をゆっくりと使い、 コーヒーを片手に都会の人の会話が続き軽音楽が流れていました。 コーヒーカップがソーサーと …

新加坡回忆录(10)シングリッシュ(上)

シングリッシュとは、シンガポールとイングリッシュを合わせた造語で、シンガポールで話されている独特な英語のことをいいます。シングリッシュはイギリス英語をベースにし、そこにシンガポール国民の母語である福建語やマレー語、タミル …

囲碁ーーニューヨーク滞在記(10)

ニューヨークの今 (ニューヨーカー) と、言っても、ニューヨークに住む人達の心理分析ではなく、外見的な印象である。まず、一番にぎやかな5番街で見かける人の5,6割は欧米系(つまり白人)である。このうち(推測だが)ヨーロッ …

荻悦子詩集「時の娘」より「ハチソン街・秋」

ハチソン街・秋   Ⅰ スーパーマーケットでクッキーを手にしたら 腰の曲がった老女がすり寄ってきて 濃い紅の口元をもぞもぞさせたが ベリ・スウィートしか聞きとれなかった あの老女が帰っていく先は 歩く人の足元に …

追憶のオランダ(27)不思議な醤油瓶

ある土曜日の午後、デルフトの運河沿いにたくさん並んだ骨董市を覗きながらブラブラ歩いていると、胴の張った銚子のようでもあり、一輪差しの花瓶のようにも見える陶器製の奇妙なものが目に止まりました。手に取ってみると、これまた何や …

イラン追想(その23)テヘランの思い出(10)

この写真は筆者が滞在していた頃(1970年代後半)のテヘラン市内の目抜き通りを写したものです。 右手の看板に注目してください。 東芝製の炊飯器の広告です。 炊き上がったご飯がお釜の中に見えます。 一方で、皿に盛りつけられ …

短歌三首(安藤早苗)

安藤早苗さんの新しい短歌を紹介します。 2+

シンゴ旅日記インド編(その50)インドの航空会社の巻

インドの航空業界は1991年の経済開放から自由化が進んでいます。 しかし競争が厳しくなり、かつての国営会社エア・インディア、インデァン・エアラインズは多額の債務を抱え政府の管理下に入っています。あれっ、日本もそうでしたっ …

世界のこぼれ話(フラッシュを有効にしてご覧ください)

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