シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(2)
『冬の旅』は『美しき水車小屋の娘』の続編のようなものといわれていても、童話のような作品とは全く違ったものであり、高校生が好むような歌ではなかった。そして『白鳥の歌』は各曲すばらしいのであるが、やはり高校生には手が付けられ […]
シューベルト~その深遠なる歌曲の世界(1)
シューベルト(Franz Schubert:1797~1828)は、その短い生涯で1.000曲以上も作曲している。 歌曲だけでも約600曲にものぼるのである。しかもその作品は、多いだけでなく珠玉の名曲が多く残され、特に歌 […]
米国ベイエリアの思い出(1)
1991年から2016年まで、カリフォルニア州サンフランシスコ、そしてオークランドに住みました。25年間の思い出の中から、幾つかご紹介させて戴きます。 サンフランシスコはご存知の通り、カリフォルニアの北部にある都市です。 […]
手拭いの暖簾(29) もみじ
真っ赤に紅葉した紅葉がはらはらと石畳に散っています。 この手拭いは京都の老舗のものですから京都のどこかのお寺の境内のように思われます。もしかしたら祇園かどこかの小路? 石畳の上に紅葉の模様の蛇の目傘が4つ。最近ならドロー […]
韓国から来た香炉=私の思い出骨董品(4)
我が家の思い出陳列棚の片隅にこっそり鳴りを潜める香炉です。背丈15.5㎝で足が三本。本来仏壇の一角で鎮座するものです。 この香炉、実は韓国から来たものです。時あたかもわれらが住処ハイムの第2期工事の最中、人気絶頂で購入申 […]
世界唯一の鯨橋・瑞光寺(2021/10/15)
「世界唯一」とかの枕詞で、前々から気に成ってた鯨橋・瑞光寺まで、久々に阪急電車に乗って出掛けて来ました。 元々それ程期待してた訳じゃ無いけれど、ガッカリの散策でした。場所は大阪市東淀川区。 瑞光寺は聖徳太子が創建との伝、 […]
異変(その2・運命なるもの)
院長は母と同じ年くらいの、がっしりした体格で頼もしい感じの人だった。母と私に、ゆっくりした口調でこう言った。 「カメラで言えばフィルムにあたる眼底の網膜が剥がれています。視力の回復は望めませんが、放っておくと眼球が小さく […]
異変(その1・白い巨塔)
それは、じき16歳の誕生日を迎える、高校1年生の6月のことだった。 浴室の戸を開けた私は、いきなり透明なドアにぶつかって押し戻されたような感じを受けて、その場に立ちすくんだ。反射的に左眼をつぶると、丸い天井灯が上弦の月の […]