続おぼろげ記憶帖 (3) 180度真反対の日本とフランス vol.2

車の運転 日本は島国です。どこに行っても右ハンドル。ヨーロッパは左ハンドル。陸続きでECになってからは国境の緩和地帯の両側に設けられていた税関の小さな建物も遮断機も無くなりました。いつ国境線を越えたのやら!以前はパスポートや滞在許可証のチエックがあり通貨の両替が出来ました。今は外国人もパスポートではなく身分証明(現在の日本のマイナンバーカード)を持っているだけでOK!検査もなく通貨はユーロで共通になっています。

でもお隣の島国イギリスは日本と同じ右ハンドル。いつの日かレースの町ベルギーのブルッジュの港からイギリスのヨークに近い港までカーフェリーを利用しました。夕方5時にフェリーに車を乗せ、乗客は手荷物を持って船室へ。お弁当というものがない国ですから夕食は食堂に行ったのでしょう。残念ながら記憶がありません。1等船室はシャワーもあり結構贅沢でしたが船の機械音に悩まされて睡眠不足。翌朝船を降りると進行方向の立て看板がいくつも並んでいました。我が家の車はフランスナンバー。ハンドルは左右反対です。助手席の私はいつもと違って車道の中央側、大きな車やトラックが私を目掛けて突っ込んでくるような恐ろしさで一日中物凄い頭痛に悩まされました。運転する人も同じであろうと我慢の一日でした。

ワゴンリーという車と寝台車がセットで運んでくれるのもあります。パリからニース、もう一度はミユンヘン迄乗せたことがあります。雪で車が走れずイタリアからスイスへ山越えをするのもワゴンリーを利用するようです。大抵朝8時に目的地で降りると矢張り大看板の矢印で方向が示されています。

今思うにヨーロッパ大陸全て左ハンドルでよかったな~とつくづく思います。空港でレンタカーを借りて100mばかり反対車線を走ったこともありました。主張の強い国々が協調しなければ車一つ見ても国境で右や左と混乱することは必定、意地悪を言うなら面白い光景が見られたかもしれません。世界の平和な関係を願わずにはいられません。

(カーフェリーの写真は「車マガジン」より。これから乗船します。)

東 明江

 

 

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です