1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。
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イギリスのファーストフードを代表する庶民の味といえばフィッシュ&チップスだ。タラなどの白身魚の揚げたものと塩やヴィネガーをふりかけたフライドポテトがセットになっている。どんな所にも必ずある。店内で食べられるところもあるが、テイク・アウエイの専門店も多い。

とにかくボリュームがあり、安くて気軽に食べられる。評判の店のものは美味しいが運悪くはずれるとこれが同じものかと思うほどまずいものもあるというから要注意。いつも混んでいて、行列が出来るような店なら間違いないであろう。

イギリスの料理はまずいと聞いていたので何も期待はしていなかったが、ただひとつフィッシュ&チップスの美味しいPUBがあるとのことで、ここだけは行ってみようと思っていた。地下鉄Gloucester Rd.駅徒歩2分の「The Stanhope」というPUBである。「フィッシュ&チップスが世界一美味しい店」として評判と雑誌に書いてある。

ロンドン2日目の夕方行ったところ、5時頃から満席である。少しその辺をぶらぶらして戻ってみたが依然として満席で、店内のみならず店の外にもテーブルをおいてたくさんの人であふれ返っている。さすが評判の店と関心しながら諦めて、近くのホテルのレストランで夕食をとった。ここでは何の変哲もない食事でがっかりしながら家路を急いだ。

翌日、どうしてもかのフィシュ&チップスを食べたくて再度 The Stanhopeに行ってみる。やはり混んではいたが、少し待っているとちょうど2人組が席を立ったのですばやくその席に滑り込むことが出来た。

早速、ビール(ビター)とフィッシュ&チップスをオーダーする。さあ、世界一美味しいフィッシュ&チップスの味は?不思議なことに何とも言えぬ味がしてほんとうに、これが美味しかったのである。2日がかりで食べに行ったフィッシュ&チップスに大満足して、この日は気分上々でホテルに戻ったのでした。

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