笑説「ハイムのひろば」31~新しい出会いが新しい発展を生む
ここ半年ほど、ウェブサイト「ハイムのひろば」グループへの投稿を活発化させるための妙案はないものかとずっと考えて来た。お願いしますと何度頭を下げてもできないものはできない、他人を自分の思うように動かすのは容易ではないことを改めて痛感している。
ただひとつだけ気が付いたことがあるのでここに書き留めておきたい。それは「新しい出会いがあれば何か新しいことにつながる」ということだ。このことは、当たり前のようではあるが実戦で得ることの出来た貴重な体験なので紹介したい。
ある日、玄関の掲示板で英会話クラブの案内を目にした。米国在住経験のある方をゲストに招いて講演会を開くという内容だった。英語は嫌いではないし長い間仕事で使ってきたこともあり興味はあるが、これまで英会話クラブの案内にまで目を通したことはなかった。それが、この日は何故か講演者である小黄楊ゆりさんという人が気になった。
その後のつくる会月例会の席でこのことを持ち出すと、同クラブに参加するメンバーのひとり斉田英樹が連絡役を買って出てくれた。記事投稿についてお願いしたいと思っており、一度会って話がしたいと伝えてもらった。ほどなく返事があり、勉強会の席に来てもらえることになった。
当日、小黄楊ゆりさんが来てくれてまずは自己紹介となった訳だが、ここで大きな勘違いをしていることに気が付いた。彼女がハイムの住民とばかり思って気楽に面談をお願いしたのだったが、実は、住民ではなく、玉川学園からわざわざ電車で来てくれたのであった。そこで、分かったことは、英会話クラブを主宰している高石尚美さんの植物画教室の生徒さんであることだった。
無礼を詫びた後、肝腎のお願いをしてみた。米国での滞在生活の話を中心に聞きながら、つくる会としての活動や思いを伝えた。結果は、こちらの提案を前向きにとらえてくださり、一度原稿を書いてみるとまで言ってくれた。初対面の人に、しかも住民ではなく外部の人に投稿をお願いすることなど考えてもみなかったが、話し合いは全てうまく進んで、後に投稿が実現することになった。
数週間して、小黄楊ゆりさんから斉田英樹経由で原稿が届き、ほどなく掲載が実現したのは言うまでもない。内容は丁度季節に合ったハロウィンの話題で日本ではあまり味わえない現地での様子が語られていた。その後も、サンクスギビングデイ、クリスマスとその時々の話題に合わせて記事を送ってくれている。
このことは、人には会ってみるものだ、お願いしてみるものだと、非常に感慨深い出来事になった。 まさに、新しい出会いが新しい展開に繋がったのである。この展開が、発展に繋がるかどうかは今後のやり方に掛かってくるが、まずは一歩を踏み出せたことは間違いがない。西野は、この時、新しい出会いをもっと作れば、「ハイムのひろば」はさらに成長できるかもしれないろうと思った次第である。