フランスあれこれ98 パリの公園(2)ヴォージュ広場

パリで最も古いと言われる公園です。パリ駐在で赴任してまだ間もない頃小さな取引先がこの公園にありましたので、とりあえず顔見せに訪問しました。帰りがけにこの得意先から教えられたのは、すぐ近くにビクトル・ユーゴ記念館(ユーゴ自身が暮らしたという住宅)があるということでした。折角のお話なのでちょっと立ち寄ったのですが超特急で中を見学、と言うより通り過ぎるだけで今回は失礼!という感じでした。私はこの公園の素晴らしい眺めに圧倒されていたのです。

場所はフランス革命発端のバスティーユ広場の近くで大通りから少し入ったところです。通常の公園と異なり実に整然としていて都市計画の模範的な原型と理解できます。東西約150m位の正方形、四方が立派な道路で狭い歩道と三車線くらいの車道(一方通行で駐車可)で、更に四方を囲む統一されたルネサンス様式の建物、その一階にはアーケードがあります。南面北面の向かい合わせに王の館と王妃の館が向かい合わせに建っています。

さて、この公園は元来貴族の憩いの場で騎馬戦の舞台でもあった由。16世紀の中頃アンリ二世がモンゴメリー伯爵との馬上試合で思わぬ事故で他界。(想像ですが槍どうしで交叉した際不幸にも槍先が折れ、しかもそれが王の顔面を直撃したようです。)舞台は一旦取り壊されますが、その後再建され公園の中央付近にルイ13世の騎馬像が歴史の面影を残しています。

私の知っているアーケードですが当時はお店は一軒もありませんでした。確か小型の美術館と高級レストランが私の記憶に残っています。昨今旅行者も増え土産物屋やカフェなどが出来、結構賑やかになっているようですが、雰囲気が壊されていないかいささか心配するところです。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です