英国探訪1 ロンドン旅行で便利なオイスターカード――名前の由来について

ロンドンでバス、地下鉄にひんぱんに乗るにはこのカードが必携です。オイスターカード(Oyster Card)と呼ばれています。

ちょうど日本の Suica や Pasmo と同じ交通系のICカードです。

なぜ、オイスターという名前がついたのか調べてみました。Wikipedia 英語版の記述を読み解くと次の説明がされていました。

『オイスター(真珠貝)には、頑丈な二枚貝が護っている「安全」と真珠を蓄えている「価値」という隠された意味があり、ロンドンやテムズ川とともに「世界はあなたのオイスターである」との有名な成句を連想することからこのカードの名前が付けられました。

どうも、真珠が採れるアコヤ貝も広くオイスターの一種とみられているようです。

一方で、「世界はあなたのオイスターである」 の意味はなんでしょう。

これは、シェークスピアの戯曲 「ウィンザーの陽気な女房たち」(The Merry Wives of Windsor)でのセリフが語源となっているとのことです。

シェイクスピアのセリフでは「世界は私のオイスターだ。剣で開いてやろう。」と言っていますが、この言葉は「すべての機会は誰かに開かれている」ことを意味しているのだそうです。

さすが英国ですね。「たかが」と言っては失礼ですが、公共乗り物のプリペイドカードにシェークスピアを引っ張り出してきたわけです。こうしてみると、味わいのあるネーミングと言えます。

 

風戸 俊城

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