イラン追想(その23)テヘランの思い出(10)


この写真は筆者が滞在していた頃(1970年代後半)のテヘラン市内の目抜き通りを写したものです。

右手の看板に注目してください。
東芝製の炊飯器の広告です。

炊き上がったご飯がお釜の中に見えます。
一方で、皿に盛りつけられているものは何でしょうか?

実は、お焦げのご飯なのです。

イランの人々は、炊いたご飯の底の方がすこし焦げたものが大好きなのです。そのため、イランで売られていた東芝の炊飯器はわざとご飯を少し焦がすように設計されていました。

町には車があふれ、目抜き通りは美しく整備されているのが写真からわかると思います。当時、流入するオイルマネーを武器に国の近代化を成し遂げようとしていました。

数年の内にイスラム革命が起こり、様変わりになるとは誰がそのとき想像したことでしょうか。

風戸俊城

    イラン追想(その23)テヘランの思い出(10)” に対して2件のコメントがあります。

    1. Henk より:

      この写真で一番目に止まるのは、やはりこの看板。私も「東芝ではないか。それも昔のロゴ。」
      炊きあがったおこげの側に、何やら見慣れた瓶も発見。TABASCOではないですか?
      まさかおこげにTABASCOを振りかけて食べる?
      正式なおこげの食べ方を教えてください。

      1. YamaneAkio より:

        Henkさん、たしかにタバスコが見えますね。お恥ずかしいことに気がつきませんでした。機会があればイラン人に訊いておきますね。風戸

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