養老渓谷旅行記
養老渓谷~波の伊八欄間鑑賞日帰り旅行記
平成22年11月25日
〔まえがき〕
千葉県房総半島にある観光地「養老渓谷」には二人とも行ったことがなかったので、紅葉の季節に合わせて、
日本橋三越トラベルセンターの企画(@\17,800)に応募し、11月25日(木)に夫婦で参加した。
当日の参加者は総勢16名(男2名、女14名)でデラックスな三越の専用バス(車のNo.3254)が使われていた。
〔養老渓谷〕
午前8時過ぎに三越前を出発、途中アクアラインの海ホタルで小休止した後、
木更津ICを経由して10時半頃養老渓谷の滝見苑前に到着、
直ちに添乗員の案内で急な坂道を養老川まで一気に下った。降りた場所が丁度「粟又の滝」の滝壺付近で、逆光であった(右の写真参照)が、
滝全体を良く見ることが出来た。「粟又の滝」は高滝とも言われ、落差30m、長さ100mの千葉県最大の滝ということであった。
養老渓谷全体が丁度紅葉の季節で紅葉が川面に映えて大変綺麗であった。
養老渓谷の遊歩道はここから下流へ約2.5km小沢又の滝まで養老川に沿って続いており色付いた紅葉を含めて絶景が見られるとの事で、
二人で川沿いの道を下る。約1km歩いて千代の滝を過ぎたあたりで幸枝は引き返すことになり、私だけが数名の同行者と一緒に小沢又の滝へ進む。
滝が近くなったところで引き返してくる人にこの道は行き止まりですよと言われたので、そこから川を渡って崖道を上に上がり、
90%程上がったところにある滝見の展望台を発見し、環境保全金@¥100を払って展望台へ出た。
養老渓谷の入口付近にある「小沢又の滝」は「幻の滝」とも言われており、1986年に発見されたそうで、
左側の細長い無名の滝(地元では地蔵の滝とも言われている)と共に折からの紅葉を加えて誠に素晴らしい眺めであった(下の写真参照)。
本来は来た道を帰って下さいと言われていたが、この渓谷の上り下りは非常にきついので、たまたま一緒に来ていた添乗員と相談して、
崖上のバス通りを歩き、途中養老渓谷展望所でまた写真を撮り、予定時間(11時40分)ぎりぎりに滝見苑前に辿り着いた。
当日は平日であったが、紅葉狩りのシーズンと言うことで狭い道路に車が犇めき合って大混雑で、
退避していた三越のバスの来るのが遅れたが、そこからバスで5~6分の場所の温泉旅館「福水」に到着、座敷に上がって会席料理の昼食をとった。
料理では猪鍋が大変美味かった。
〔行元寺の波の伊八欄間見物〕
昼食後バスで約1時間走って、万木場CCの近くのいすみ市萩原にある行元寺に.到着、この寺は849年開山の天台宗の古い寺(右下の写真は山門)で、
徳川家の庇護を受け、江戸時代の幻の彫刻師高松又八の作成した龍の彫刻(写真の右下側、竜は左が頭)が本堂に、
波の伊八(本名:武志伊八郎信由1751~1824)の作成した北斎の手本になったと言われる
「波に鶴」等の欄間が本堂に続く客殿(旧書院、1800年建立、茅葺屋根)で見学できた。
残念ながら波の伊八の欄間は撮影禁止で写せなかった。また、
和尚の丁寧な解説は30分以上に及び火の気の無い寺内では大変寒かった。
波の伊八の欄間をインターネットで検索した結果見つかったものをコピーしたのは本文末尾の上側の写真である。
〔飯縄寺の波の伊八欄間見物〕
行元寺見学後バスに乗り約40分でいすみ市岬町の天台宗飯縄寺へ到着した。
飯縄寺(「はんじょうじ」と読むが地元では「いずなでら」とも呼ばれている)も808年開山の古い寺で、1797 年建立の本堂にはご本尊の不動明王が祀られている。
明治時代になって神仏混淆になり、権現様(徳川家康)や天狗様も祭られているそうであるが、
その本堂(写真参照)の中の正面の欄間に波の伊八の1816年頃の作品である
「天狗と牛若丸」及びその両側に「波と飛竜」の彫刻が掲げられており確かに見事な作品であった。
ここでも本堂内部は撮影禁止で写真が撮れなかったのは残念であったが、インターネットに出ていた写真をコピーしたのでご覧下さい。(本文末尾の下側の写真)