ヤタガラスの「教えてワイン!」39~チリの気候と土壌はぶどう栽培に最適

東のアンデス山脈と西の太平洋に挟まれた細長いチリの気温や湿度は、ぶどうの栽培に最適な環境を作り出しています。太平洋の寒流の影響で緯度の割には高温にならない地中海性気候です。

特に、昼と夜の温度差が大きいため、ぶどうの木は日中盛んに活動し、夜はゆっくりと休息するのです。このため、ぶどうの実は濃く色づき十分に熟すことができるのです。

また、雨が少なく湿度が低いため害虫があまり発生せず、農薬を使う必要がほとんどありません。ヨーロッパのワイン生産地が害虫フィロキセラで全滅した時にも影響を受けず生き残ったのがチリでした。

有機栽培によってつくられるぶどうから、濃厚でフルーティな味わいのワインがつくられます。年ごとの気候の変化が比較的少ないため、毎年安定した品質のワインが生産されています。主な産地は次の通りです。

アコンカグア(北部)・・・周囲を1500m級の山に取り囲まれたアコンカグア・ヴァレーは、夏暑く、日較差は15~20度とぶどう栽培に向いており、凝縮された味わいのカベルネ・ソーヴィニヨンを生み、カサブランカ・ヴァレーは、海の影響による冷涼な気候で、シャルドネやピノ・ノワールが注目されています。

セントラル・ヴァレー(中央部)・・・ぶどう栽培に適した地中海性気候でチリ・ワインの中心地。最も知名度が高いのがマイポ・ヴァレーで、特にカベルネ・ソーヴィニヨンで有名です。コルチャグア・ヴァレーなどのサブ・リージョンが有名なラペル・ヴァレーでは、メルローやカルメネールからの赤ワインも評価が高いです。

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