オランダ点描(11)電球

ヨーロッパを旅した人はたいてい経験されていることでしょうが、オランダもやはり例外ではありません。というのは、ホテルであれ、家庭であれ、室内の照明が一様に薄暗いということです。旅先の一流ホテルの部屋でも、夜は部屋中の照明を全部つけても本を読むには光が足りないように思います。

ゲーテでなくとも、「Mehr Licht!(もっと光を!)」と言いたくなりますね。よくこんな暗いところで居て目が悪くならないものだと変に感心させられます。どうもこれはヨーロッパ人と日本人とでは目の生理的な構造というか機能に違いがあるためではないかと想像します。極端に言えば、ヨーロッパ人がサングラスをかけて見ているのと日本人が裸眼のまま見ているのが似たような感じではないかと思います。

そんなことで、今私が住んでいる家も照明が問題です。天井には大体電気の配線がありません。つまり天井から電灯をぶら下げる発想がないようです。したがって、私たち日本人にちょうどいい明るさを得るためには、フロアスタンドをいくつも置いたり、さらに壁に自前で照明器具を取り付けたりすることになります。しかし、間接照明であるため効率が悪く、相当なワット数の電球を灯けなけらばならない羽目になります。さらに問題なのは、この電球が昔ながらの白熱灯で、消費電力に比べ明るさが今一つです。日本で蛍光灯の明るさに慣れている私としては、このヨーロッパ式の照明にはいささか閉口します。ムーディーな雰囲気を演出するにはいいと思いますが。

さらに、これは技術的な事でしょうが、これら電球がまた実によく「切れる」。製造会社(日本人でも名前を知っている世界的な電気器具メーカーP社など)の技術的問題なのか、それとも220ボルトという高電圧のせいなのか分かりませんが、日本で住んでいた時よりも電球の交換頻度がはるかに高い。したがって、いつ切れるか分からないので、それぞれの照明器具のサイズの違う電球をいくつも買い置きしておくことになります。

車のヘッドランプについても同様です。日本にいた時は、一度も電球が切れたこともなく、自慢じゃないが電球交換などしたことありませんでした。ある夜運転中に、突然片目になってしまい、慌てて近くのガソリンスタンドに飛び込んで車種を言って同じと思われる電球を買ったものの、薄暗がりでもあるのでうまく交換できず四苦八苦した苦い経験があります。それ以降、車の中にも予備の電球は必ず用意するようにしています。

注)電球交換ということでは、今日本は寿命の長いLEDにどんどん変わっていますが、オランダもそうなんでしょうか。LEDでも日本ほど長持ちはしなさそうに思えてなりません。というのも、よく切れるのは電球のガラス部分と金属部分の接合に問題があるのではないか?とオランダに住んでいる時からずっと思っていたことです。果たして、真相は?

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