シニアでこそのデジタルライフ12~財布

私は好奇心が強い方で新しいものに興味を持つ性格だったので、世界で最初のラップトップパソコンTOSHIBA Dynabookが世に出た時はいち早く予約して手に入れたほどでした。ところが、スマホを持つようになったのはそれほど早い時期ではありません。おそらくは多くの皆さんよりも遅い方だったと思います。

ガラケーは電話としてサラリーマンには必須のものでしたが、新しく世に出たスマホには直ぐに手を出しませんでした。理由は、インターネットに関しては同年代の人たちよりも早めに深めに利用しており、パソコンでのネット利用で十分だったからです。

パソコンを使い倒していた私がようやくスマホを持とうと決心したのは次の二つの理由からでした。ひとつは、スマホでのホームページ閲覧比率が急増したことです。ホームページを見るための手段としてはパソコン、タブレット、スマホとありますが、年々その比率が変化していきました。スマホの閲覧比率が年々増加して全体の40%を超えた時にそろそろと思いました。

ハイムのひろばも基本的にスマホ対応のサイトになっておりそれなりに見えますが、これはソフト(テーマ)により自動的になされています。ただ、スマホ閲覧比率が全体の半数近くともなってくると(現在はすでに60%以上)スマホでの見え方にもっと注意を払うべきと考えたからです。つまり自分の暮らしの便利さのためではなくホームページ制作の道具としての活用のためでした。

スマホの歴史をたどると、1996年のノキアによる電話機能付きPDA端末の発売で始まり、2007年のiPhone発売および2008年のAndroid端末発売以降一気に拡大しました。こうしてみるとスマホが世に出てからまだ10年少ししか経っていないことがわかります。ただ端末の機能の進化は目を見張るものがあり、短期間で驚異的な発展を遂げました。

二つ目の理由は、お財布携帯が好きになれなかったことです。当時、お財布代わりにスマホが使えるとの宣伝が横行しておりましたが、何だか馴染めず踏み切れませんでした。落としたときのことを考えたからかもしれません。しかしよく考えてみると財布そのものを落とした時よりも安全なのではと考えなおしました。

ここで、実の財布とお財布携帯を比較してみました。まず、実の財布には現金が入っているので返ってこない可能性が高いです。一方、お財布携帯の場合、現金はもちろんありません。そして、指紋認証で開けることを防止している携帯では、情報漏洩も防げて支払に利用されることもまずないと思われます。どちらにしても落とすことを前提にすればどちらも大差なく議論の余地はないのかも知れませんが。

上記二つの理由に加えて、これは偶然ですが、格安の料金で利用できるサービスMVOが登場したことが私の背中を押しました。機能に一定の制限を設けることで、通常の料金よりも半額以下で利用できると聞いてこれ幸いと飛びつきました。私にとっては、お財布携帯など進化する機能には興味はなくても、目的のネット閲覧さえできればそれでよかったからです。

上記のような感じで利用が始まりましたが、依然としてお財布機能は利用しておりませんでした。上記の比較理論は理解してもその必要性を感じなかったこと、それに最初に思った「もし落としたら・・・」という気持ちがどこかに残っていたのかもしれません。

そんな私も、昨年になってスマホでの支払い機能を利用しはじめました。御存じ新型コロナ感染症の問題が背中を押したのです。この問題は自分一人が感染して命を落とすことに繋がることもさりながら、家族や友人に移して迷惑をかける可能性があるからです。その点、お店で現金に触れずに「”非接触”型の支払い」が出来るというのはいいことだと思いました。

それと、使ってみて感じたのは、お釣りの受取りが不要なことで煩わしさが解消されることも事実です。当初はクレジットカード払いを中心でしたが、次第にいわゆる電子マネーアプリも導入するようになりました。「○○Pay」という名の支払いアプリが大流行ですがこれも世の中の流れで一概に悪いとは言えません。それなりのメリットもあるわけです。むしろ未だに現金しか使えないお店のあることに違和感を感じ始めています。

ただ、利用、非利用は個人の考え方次第なので特にお勧めするということではありません。このテーマは単なる経験談としてお読みいただければ幸甚です。

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