シニアでこそのデジタルライフ3~時計

その昔私の周りでは、高校や大学に入学した時に腕時計を買ってもらうということが多かった。田舎では、中学校までは比較的自宅から近いところにあり、それほど時間を厳しく管理するということがなかったように思う。「早くしないと遅れるよ!」と親から言われて慌てて家を飛びだしたというような光景が目に浮かぶ。

親に頼らず自分自身で厳しく時間を管理することが大人への入り口、社会人としてのスタートと考えたことがある。そのためには自分専用の時計が必要で、年齢に関わらずその人の生活パターンによって、初めて持つ時期が決まるのだった。そして、その親からもらった時計を数年間は大事にして使うことになる。

時計を初めて自分で買ったのはどのタイミングだっただろうか。アナログの時計しかなかった昔は、それなりに高額との印象があり、現代のようにファッションとして幾つも持つようなものではなかった。それが、デジタル時計の普及により安価なものも出回るようになり、選択の幅は大きく広がった。機能に趣味やファッション、さらにステイタス感までがプラスされて価格は大きく変わていく。

ところで、私は、もう10年近く腕時計をしていない。現役のころはさすがにしていたが、退職以降ほとんどしなくなった。理由は、まずファッション感覚が薄れたこと、そして夏には汗をかくのが嫌だった。特にスマホを手にするようになってからは携帯電話に付属の時計で十分事足りるからだ。娘が初任給で買ってくれた、当時流行したG-Shockも、今は机の引き出しの奥で眠っている。

そして今、時計のついていないスマホはない。ここで取り上げる必要もないほど、みなさんも既に利用しているはずだ。さらに、この時計、目覚まし時計にもなるのがありがたい。昔の手巻きの目覚ましなどは1回分しか予約できなかったが、スマホだと何回分でも予約できる。物忘れが増えた老体の身にはとてもありがたいのである。

しかも、音もリーンとかブーというような単純な音ではなく、いろいろなメロディから選ぶことができる。みなさんはどんなメロディを使っていますか?私は、アメリカTVドラマで人気を博した「24」の着信音がお気に入りでしばらく使っていましたが、いつの間にか何処かへ行ってしまいました。

いずれにせよ、世の中便利になったものです。

 

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