フランスあれこれ102 セーヌ川にかかる芸術橋(ポンデザール)で恋の誓い

セーヌ川に架かる橋で最も良く知られているのはポンヌッフ(新橋の意味。パリでは最も古く、17世紀初めに建て替えられた時はまさにに新橋でした)。そしてこの橋の一つ下流に架かるのが最も新しい橋でポンデザール(芸術橋の意味。19世紀初めの建造)、ルーブル美術館にちなんで名づけられたようです(写真の背景はルーブル美術館です)。

ルーブル美術館からこの橋を渡ってすぐの所に国立美術学校があり、セーヌの川沿いを少し下ったところにオルセー美術館があります。 橋の基礎は石ですが、本体構造は鉄橋、しかも通路は木材で歩行者専用。ゆったりとしたセーヌの眺めと両サイドの歩道を見下ろす、心休まる橋です。橋にはベンチや花壇もあって、恋を語るのには絶好の環境と言えます。

橋は網目模様の鉄線の柵(金網)です。恋に落ちた二人は、恋の契りとその思い出に南京錠をかけて鍵をセーヌ川に投げ、二人の愛の永遠を誓ったのです。これが人気となりパリ市民は無論、広く海外からも訪れて、南京錠で橋が埋め尽くされるようになりました。やがて鍵の重みが極限に達して一部に破損が出始めたこともあり、パリ市は網目部分を全て撤去することにしました。

 

 

丁度この前後に私は旧ユーゴスラビアの旅の途中で同じような光景を見かけました。スロベニアの首都・リュブリャーナの中心街の川を跨ぐ橋の南京錠を。

懐かしい思い出です。

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