手拭いの暖簾(17)猫・おかめとひょっとこ

大判の絵手拭い一杯に背伸びをしている猫。何ともユーモラスな簡素な表情です。

お正月が過ぎて戸外は寒空、堀こたつに入ってほっこりボンヤリと時を過ごしている時期があります。

夕方に近づいて、さあ、夕食の準備をしなければと自分に掛け声をかけ、う~んと思いっきり背中を伸ばし、やおら立ち上がろうとする感じがこの猫から伝わってくるのです。

ほかにもこの暖簾を見て伸びをしたくなった方や思わず本当に伸びをされた人もあり不思議な一枚です。

 

そして横に吊られるのはいつもおかめとひょっとこ。

調和がとれているのかアンバランスなのかやっぱり不思議なペアです。

暖簾が人と人の会話を取り持ってくれています。嬉しい優れものです。

 

AZ

 

 

 

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