シンゴ旅日記インド編(105)走れ!インど演歌(その1)の巻
走れ!インど演歌の巻 (2014年10月記)
演歌の中には『ど演歌』と言われるものがあります。コブシとビブラートを強調するのです。そして、インド生活を歌う演歌は、略してインエン?インカ?いや、ど演歌なのです。
また、演歌の詩をよくよく読むと、演歌の中の男女の関係は昔の日本の会社とその従業員の関係に似ていますね。それでど演歌で昔のインド駐在員を歌ってみます。
まずは、日本の企業がインド市場を狙って業務部の担当者をインドに出張させました。帰国後、その部員が新聞雑誌のインド記事を写して増員を起案をしました。そうしたら本人がインド駐在となったのです。それを、ど演歌の決定版といわれるこの歌、ぴんから兄弟、もとい、ぴんからトリオが1972年にヒットさせた『おんなの道』 で歌います。あの~、その業務部の人というのは私ではありませんよ。えっ、実感がこもっているって。
女のみち(作詞:宮史郎) |
インドのみち |
私がささげた その人にあなただけよと すがって泣いたうぶな私が いけないの二度としないわ 恋なんかこれが 女のみちならば |
わたしが仕上げた その報告にインドの時代よと はっきり書いた業務の私が いけないの二度としないわ 丸写しこれが わたしへの辞令ならば |
ぬれたひとみに またうかぶ捨てたあなたの 面影がどうしてこんなに いじめるの二度と来ないで つらいからこれが 女のみちならば |
ぬれた背中が またとおる黒い野牛(のうし)の 一団がどうしてこんなに あるいてるの二度と来ないで 遅刻するからこれが 会社へのみちならば |
暗い坂道 一筋に行けば 心の灯がともるきっとつかむわ 幸せを二度とあかりを けさないでこれが 女のみちならば |
暗い業績 一筋に聞けば 今期は利益なしきっとつかむわ 大口を二度と 赤字にさせないわこれが インドの店ならば |
丹羽慎吾