イタリアにはDOC法(原産地呼称管理法)といわれる法律があり、生産者たちの品質保証協会と国立の品質保護委員会によって品質管理されています。 イタリアが原産地統制呼称のシステムを導入したのは1963年。まずはD.O.C.が導入され、その後D.O.C.より上の等級としてD.O.C.G.というカテゴリが設けられています。1991年にはI.G.T.というEUのワイン格付けI.G.P.に当たるカテゴリも新設されました。 2012年にEUのワイン法改正に伴って等級の昇格審査を厳格化されることを受け、これまではD.O.C.の優良銘柄が年に数銘柄ずつD.O.C.G.に昇格していたのですが、駆け込み申請をし、昇格となったD.O.C.G.銘柄が多数出現しました。 原産地呼称と品質を守るDOC法 イタリアでワイン法が誕生したのは1963年のことです。DOC(Denominazione di Origine Controllata)といわれる原産地呼称管理法です。この法律は、原料、面積当たりの収穫量、製造方法、アルコール度、補糖、残存糖分、熟成期間が決まっており、Consorzioといわれる生産者たちの本質保護協会、国立の品質氷魚後委員会によって機微s区管理されています。 イタリアワインの4つの格付け DOCG(Denominazione di Origine Controllata e Grantia) イタリアでの格付けは、元々4段階に分けられていました。DOCワインのうち原産地呼称保護委員会の厳しい検査に合格したものを、デノミナツィオーネ。ディ。オリジネ・コントラータ・エ。ガランテイータ(DOCG)といいます。このワインはイタリアの最高級ワインになります。 法で定められた地域、ブドウ品種、収穫量、混醸率、ワイン収率、熟成期間、ワイン特性(香り、色、透明度)を検査し、当初次の4つの段階がありました。 DOC(Denominazione di Origine Controllata) DOCGに次ぐワインで、地域、ブドウ品種、収穫医療、混醸率、ワイン収率、熟成期間、ワイン特性(香り、色、透明度)を生産者による品質保護委協会が検査します。代表的なものでは、バルベーラ・ダルバ、オルヴィエート・クラシッコなどがあります。 IGT(Indicazione Geografica Tipica) 1991年に設けられた格付けで、産地ぶどうを85%以上衣装氏、Vdtワインが一定の規定に当てはまると、特定産地名称のインディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ(IGT)になります。フランスのヴァン・ド・ペイ(自国のワイン、地酒)と同じクラスになります。 Vdt(Vino da Tavola) ヴィーノ・ダ・ターボラ(Vdt)は、イタリアワインの約90%を占めているテーブルワインです。使用するぶどう品種名、産地名をラベルに表示する必要はありませんが、DOC法で他国のワインとのブレンドは許されていません。 当初、DOCGであった36種のワインは以下の通りです。現在は、76種となっていますが、その明細は追ってお伝えします。