ヤタガラスの「教えてワイン!」71~南アフリカワインの規格

南アフリカの気候風土
南アフリカ共和国は、インド洋と大西洋にはさまれたアフリカ大陸の最南端に位置します。その面積は日本のおよそ3倍にあたる約122万km2。高原にサバンナ、森林、山脈があるかと思えば、砂漠が広がるという変化に富んだ自然を有しています。インド洋沿岸には肥沃な平野が広がり、この国を南北に走るドラケンスバーグ山脈に急勾配でつながる様子はダイナミックな迫力があります。

ワイン生産の中心地はウエスタン・ケープ州。温暖湿潤な海洋性気候に恵まれています。海からの風と陽光に恵まれた気候、良質の水や湿度の少ない土壌は、南フランスにも似て、ぶどうの栽培に適した土地柄です。ぶどうの栽培面積は約10万ha、ワインの年間生産量は約978万hlに上り、世界第8位となっています。(1999年現在)
ワインの主要産地はまず5つの地域に分類することができ、各地域はさらにいくつかの地区に分けることができます。
 
南アフリカワインの歴史
南アフリカ共和国のワインの歴史は、その建国の歴史とほぼ時を同じくして始まっています。1652年、オランダ東インド会社が東洋航路の中継点として、ケープタウンの町を中心に開拓を始めました。以後、オランダ人の入植は進み、それとともにぶどうの木がもち込まれました。入植が始まってから8年目の1659年には最初のワインが造られたといいます。1680年には、清涼な緑の谷間コンスンタシアに10万本というぶどうの苗木が植えられ、同時にフランス名醸地からの入植者がオランダ人入植者にぶどう作りの技術を伝えました。これにより、南アフリカに本格的なワインの産地としての基礎が築かれたのです。
 
その後、1795年に南アフリカはイギリスの植民地となり、南アフリカのワインはイギリスの民衆に広く親しまれるようになりました。しかし、イギリスの酒税法がフランスワインへの税金を免ずると改正されたことにより、フランスワインの市場拡大したことや、フィロキセラの被害などにより、徐々に生産量は落ち込んでしまいます。しかし1918年に南アフリカワイン醸造者共同組合連合(KWV)が誕生し、中心的存在としてワイン産業を引っ張り、品質の向上を図ってきました。そして近年では新世界ワインの一員として注目されています。
その歴史の過程でもち込まれた、シュナン・ブラン(別名スティーン)、シャルドネ、ソーヴイニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどのヨーロッパ品種が主要品種。しかし1900年代に入って、赤ワイン用品種のピノタージュという南アフリカ独自の品種も生まれています。
 
沿岸地域

COASTAL REGION
■コンスタンシア/Constantia
ケープタウンよりさらに南で、南アフリカで最も冷涼な地域。栽培品種は、ソーヴニヨン・ブラン、シャルドネなど。
■パール/Paarl
白ワインと酒精強化ワインを生産。生産者協会KWVが広大な土地をもち、そのブランドで生産している。
■ステレンボッシュ/Stellenbosch
ケープの東に位置する。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネを栽培。
■ダーバンビル/Durbanville
■スワートランド/Swartland
■タルバグ/Tulbagh

ブリード・リバー地方

BREEDE RIVER

ケープから1時間ほど内陸に位置し、夏は大変暑く、灌漑を要する。



■ロバートソン/Robertson
■ウースター/Worcester
■スエレンダム/Swellendam

オリファンツ・リバー地方

OLIFANTS RIVER

ブリード・リバー地方よりもさらに小雨で、低価格ワインの産地。

■オリファンツ・リバー地方/Olifants river

クラインカルー

KLEIN KAROO

デザートワインや酒精強化ワイン、ブランデーの生産地。

■クラインカルー/Klein karoo

その他の地域

■オーバーバーグ/Overberg
■ピケットバーグ/Piketberg
■ダグラス/Douglas
 
南アフリカワインの規格
南アフリカワインは、1973年に制定された原産地呼称制度(WO/WINES OF REGION)により管理・規定されています。品質検査に合格したワインには、決められたステッカーか貼られます。
●品種名・ヴィンテージのラベル表示
それぞれ75%以上を使用
●びん内二次発酵の発泡酒
「CAP CLASSIQUE」と表示する
 

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