ヤタガラスの「教えてワイン!」24~「カキにはシャブリ」か?

ワイン好きほどシャブリを軽んじる傾向があるようだ。水っぽいワインも確かに多い。米国で人気が出て以来、畑が70年代から90年代にかけて3倍に広がった結果、プチ・シャブリという低いカテゴリーまで設けることになった。

だからと言って敬遠してしまうのはもったいないというもの。フェーブルは1998年に所有者が交代して栄光を回復した。31歳で責任者となったディディエ・セギエはブ ルゴーニュの中心コート・ドールの大手ネゴシアンから着任し、栽培技術が5年遅れていることに驚いた。47ヘクタールもの畑を歩き回り細かく手入れするこ とでその評価を高めていった。

シャブリは昔海底だった。畑の表面は白い。浜辺の海藻を連想させるヨードと石灰の香り。キレのよい酸味で食欲が高まる。懐石料理をはじめ和食全般に合うが、生ガキにもぴったりくる。カキフライにはレモンの代わりにそのままシャブリを飲むと相性がいい。

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