ヤタガラスの「教えてワイン!」23~ワインの飲みごろ温度

「白ワインは冷やして、赤ワインは室温で」とよくいわれるが、これはなかば正しくなかば間違いだ。白ワインでもフレッシュなタイプはキリリと冷やし たほうが心地よいし、味わい深いものなら、冷やしすぎないようにほどほどに冷やすようにしたほうが繊細な味わいを楽しめる。また、赤ワインでもフレッシュ で軽い味わいのものは冷やしたほうがいいし、気温の高い季節はどんな赤ワインも少し冷やしたほうがおいしい。

「赤ワインは室温で・・・」と いったのは、冷涼で乾燥したヨーロッパでのことで、気温が30℃以上になる日本の夏では室温のワインはおいしいとは感じられない。白ワインやフレッシュな 赤ワインが冷やしたほうが美味しいのは何故か?人間の味覚は温度に左右されやすく、口に入れるものが冷たいと甘味に対しては鈍感になり、酸味を快く感じる ようになるからだ。反対に温度が低くない方が香りは引き立つ。

ワインの温度を管理するほうがよいことはわかるが、ワインクーラーは高価なも のだし、置き場所にも困る。手っ取り早くワインを冷やす方法として、冷蔵庫をうまく利用したい。白やロゼワインは飲む3時間前に、フレッシュなタイプの赤 ワインなら1時間前に入れておくとよい。氷水で冷やす場合は、ワインの温度を1℃下げるのに1分が目安となる。室温20℃に置かれていたワインを10℃に 下げるには10分はかかるというわけだ。

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