ヤタガラスの「教えてワイン!」57~アルゼンチン・タンゴのワイン!

新聞のチラシに小田急百貨店でのセールの案内を見つけた。さまざまな食品の写真と価格がちりばめられたそのチラシの片隅にワイン1000円とあるのを見つけた。どんな銘柄かは書かれていなかったが、写真のラベルを見ると、そこそこいいワインだったので興味を持った。1月の3連休に新宿で食事をする機会があり丁度良かったので立ち寄ってみることにした。

11階の催しもの会場は、たくさんの人で賑わっていた。ワインのコーナーに行ってみると、数十本のワインが置いてあったが、特に興味を引くものは一つとしてなかったのでがっかりしながら、せっかく来たのでと会場の奥の方まで行ってみることにした。すると奥まったところに、エノテカの文字が見えたので行ってみた。5本セットで5400円とあり、確かに1本1000円の計算になる。

さて、ラベルはと見ると、5本のうち3本は飲んだことのある銘柄で、それぞれ1500~2000円ほどするものだった。残りの2本は知らないブランドだったが、3本ですでに5000円はするので安いと思いながら店員さんに聞いてみると合計9000円くらいがこの値段になっているということだった。ほんとうはバラで3本買いたいのだけどと言いながら暫くワイン談義をしたが、結局、まあいいかと5本セットを買い求めた。

帰宅して、知らない1本を手に取って見る。ラベルの中心に「LO TENGO MALBEC 2014」とある。ぱっと見では分からなかったが、ラベルをよく見ると、タンゴを踊っている男女の脚だけがデザインされている。それに、右上には「EL TANGO」とあった。さらに、下方には小さな文字で、「官能的なタンゴのリズムは、1850年代にブエノス・アイレスの裏通りで生まれた。そして、この魅惑のワインはタンゴのようにアルゼンチンそのものだ」と書かれている。

一口飲んでみた。う~ん、しっかりとしたボディ、しかし、重たい感じはなく口当たりはなめらかだ。もう一口。何かベリーのような凝縮された果実味が、そう、ブラックベリーの香りがして、わずかに広がる酸味とのバランスもいい。これがアルゼンチンタンゴの愛と情熱なのか? 豊かな果実味、独特のタンニンはアルゼンチンを代表するブドウ品種、マルベックの特長だそうだ。

このワインをイメ-ジするなら……こんな感じだろうか?

「南国のとある富豪の屋敷に招かれる。部屋には豪華絢爛の贅を尽くした家具があり、タンゴの調べが流れている。複雑な模様が刻まれたグラスには濃いルビー色の魅惑のワインが。と、そこへ漆黒のドレスを身にまとった妙齢の婦人がやってくる。そして、タンゴのリズムに合わせてゆっくりと踊り始める。リズムは次第に激しさを増し、情熱的なクライマックスを迎える。漆黒のドレスが跳ねた瞬間、真っ赤な裏地が目に焼き付く。」

クリスタル・ガラスで有名なスワロフスキー社が所有し、ハイクオリティなワインを造って根強い人気を誇るボデガ・ノートン。アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスから西へ1000km、アンデス山脈のメンドーサ地区を中心に、ノートンの畑が広がっている。アルゼンチンは標高が高く、昼夜の気温差により色濃く完熟したブドウが育つ。加えてアンデス山脈からの風の影響でブドウは乾燥し、1年を通して病害虫や腐敗の心配がない。

つまり、 殺虫剤や除草剤が必要ないため、自然とオーガニックでナチュラルなワインを造ることができるという訳だ。このようにブドウ栽培に恵まれた天国のような土地で造られるノートンのワインは、プレミアムワインからヤング・バラエタルのシリーズまで、リーズナブルながら、どれもハイクオリティ&ハイコストパフォーマンス!凝縮された溢れんばかりの果実味と豊かで広がりのある酸とのバランスが良い、最高に美味しいワインが造られている。

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