シャンティーの森(アプルモンゴルフ場)

前回のコンピエーニュからパリに戻る途中ほぼ中程にあるシャンティー”Chantilly”を訪ねます。

実は森よりもシャンティーの城館”Chateau”の方が名実ともに有名です。森と湖、そして庭園、更には文化・芸術を加えた完璧な宮殿と言えます。

古くはローマ街道の痕跡が発掘されたと言われ、中世には戦場としての基地もあったと言われます。現在の城館のもとになったのが十六世紀、フランソワ一世の高級官僚モンモランシーが狩りの仲間を宿泊させるなどの目的がスタートだった由。

さて森ですが、6300haと広大ですが、別名砂の海”Mer de sabre”とも言われる地質、これが狩猟用の馬に良かったらしい。大きな宮殿の一部を馬の厩舎とするくらい、更には競馬場まで出来ることに。現在馬の調教は無論馬の博物館、更には競馬場もあり、フランスの大きな競技会も開かれています。

初代のモンモランシーも金持ちだったようですが教養もあり、代々この家系が続き19世紀オマール公に遺贈、更にはフランス学士院へと遺贈が続きます。非常に先見の明があったという事でしょうか、遺贈されて行く人はすべて先代の遺志を継いで現在に至りました。この間に素晴らしい美術館兼博物館(今に残るコンデ美術館)、更には充実した図書館まで拡充されて行きました。更に城館の一角にチャペルがあり、歴代の領主の礼拝堂になっています。

 さてこの森の一角に素晴らしいゴルフ場があります。シャンティーゴルフ場”Golf de Chantilly”とアプルモンゴルフ場”Apremont Golf”です。共にフランスの名門コースです。

比較的フラットですが森と水が素晴らしい景観を呈します。私は後者のアプルモンに良く通いました。

同業の商社マンで友人の一人が定年前に突然の退社、このゴルフ場の支配人にスカウトされました。彼はフランスでの永住を決めたのです。日本人のきめの細かい配慮などフランス人にも大変人気でした。

写真はこのコースの最終ホールです。中央前方奥から手前へのロングホールで色々のハプニングが思い出されます。写真は手前のクラブハウス屋上からの景色です。(残念ながら私の撮影ではありません)

 

思い出に残るエピソードです。彼が転職後最初のお正月です。彼からのお声がかりでゴルフ仲間が約20名が集合。日本酒で軽く新年の乾杯をしました。気温は氷点下、とてもゴルフの環境ではなかったのですが、新支配人の「皆さんのパリの思い出として一番ホールだけでも回って下さい!」と言うお勧めで出発。しかしティーグランドで既に足跡がくっきり芝についているのに気が付きました。一応スタートしたものの、踏みつける芝生も氷の芝で一足ごとに崩れていきます。一番ホールが近づいたところで相談、これ以上グリーンに傷をつける訳にはいかないと全員で合意、プレーを終了してハウスに引き上げました。ダイニングルームには豪華なおせち料理が並んでいました。楽しく賑やかに歓談したことは昨日のように思われます。

この森の続きと言えるエルメノンヴィルの森(“Foret Elmenonville”)については、前後してしまいましたが、9月27日に寄稿しています。

 

東 孝昭

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